疾患・特集

多忙と暇のストレス

意外に多い「暇過ぎる」ストレス

新しいタイプのストレスが数多く生まれる現代では、以前のように忙しさだけがストレスの要因とは限らなくなってきました。
例えば、仕事が暇過ぎるという状態も、自分が評価されていないためではないか、または、会社の経営不振に陥ったかなどと、心配の種となり得るのです。
「仕事が暇過ぎる」という要素が、「時間やノルマに追われる」という要素以上にストレスを強め、高血圧の発症・悪化要因になるという調査結果もあります。
リストラストレス、失職ストレスなどはこういう心理が働いて募るストレスなのです。

中間管理職に集中する不況下のノルマストレス

もちろん、ノルマに追われる緊張や焦りも依然として大きなストレスです。
バブル時には、企業戦士として最前線で働く若手ビジネスマンに、成績向上のノルマが課せられていました。しかし、経済的締め付けが厳しくなってきた今、限られた労働力と資金の中で生産性を上げ、一定の業績を保つことが要求され始めています。またそのような責任は、30歳後半以降の中間管理職に集中しがちです。
経済状況はまだしばらくは停滞の模様です。せめて、ストレス反応を過剰にしないような意識や環境を作っていきたいものです。