疾患・特集

AA(アルコホリクス・アノニマス)

メンバーとグループが主体

1935年(昭和10年)に米国で2人のアルコール依存症者により始められた最初の自助グループです。日本では昭和50年に東京都目黒区で依存症の米国人神父が、AAミーティングを開いたのが始まりです。1995年の時点で、AAは日本全国に290のグループがあり、およそ4000人のメンバーがいるといわれています。

AAは上下関係に基づかない活動を維持し、グループ、地区委員会、地域委員会、セントラルオフィスより構成されています。しかし、AAの組織はミーティングに集まったメンバーとそのグループが主体ですから、各グループへの指示や支配はありません。
AAの活動の基本理念としては、運営はほかのいかなる宗教、政党、組織からも独立していることと、匿名性を守り自分でお酒をやめたいと思っている人だけがメンバーとなれることなどがあります。
AAのミーティングでは司会者が一人いて、メンバーは自分の飲酒にまつわる体験談を一人一人話していきます。ほかのメンバーの話を批判しないことが原則になっています。