疾患・特集

アラノン

1980年日本でも成立

アルコール依存症の患者の配偶者のための自助グループのことです。アラノンは当事者だけの匿名断酒会であるAA(アルコホリクス・アノニマス)から、独立した全く別の組織です。

1952年(昭和27年)に米国で発足し、1980年には日本でもアラノンが成立しました。1996年の時点で、日本では100以上のグループがあるといわれています。
アラノンのミーティングは短い黙とうのあと、平和の祈りというものを行います。そして、自らの精神的回復を目指すアラノン独自の12ステップの朗読が行われ、新メンバーが紹介されます。

家族教育をシステム化

さらに、指定発言者の話の後、自由討議が行われます。この形式はAAと同じです。アラノンは家族教育をシステム化しているので、アルコール依存症の夫のため混乱している妻も入りやすいようです。そして、家族同士が本音で話し合えるといわれています。
AA家族の会としてアラノンの外に、アルコール依存症の未成年の子供のグループ(アラティーン)と、既に成人した子供のグループ(AC)があります。これらのグループはそれぞれ独自にミーティングを行っています。