疾患・特集

常習飲酒家とは?

酒量のコントロールができる人

常習飲酒家とは、毎日お酒を飲むことが習慣化されているけれども、お酒の量のコントロールが自分で十分にできる人です。
初飲酒から始まる飲酒パターンは、宴会や会合など機会があれば飲酒するという機会飲酒、あるいは社交飲酒から、一部は常習飲酒に移っていきます。適量の常習飲酒は正常な飲酒状態といえますが、1回に飲む量が少なくても、1日に何回も飲むようになると問題飲酒となります。

常習飲酒家の問題点

常習飲酒が始まった時点から、アルコール精神依存が起こり始め、アルコール耐性も徐々に上昇していきます。つまり、毎晩お酒を飲み続けると、少なくともその時間になるとお酒が飲みたくなり、その量もだんだん増えてきてしまうということです。ですから、問題飲酒に進行しないように注意しなければなりません。
また、常習飲酒家の場合、毎日お酒を飲んでいますから、胃の粘膜障害がかなりみられます。すると、胃で行われるはずのアルコール代謝は、ほとんど行われなくなります。ですから、常習飲酒家はもともとアルコールを代謝する酵素の能力があるなしにかかわらず、飲んだ量に応じて肝臓への負担が大きくなってしまいます。