疾患・特集

アルコールと脂肪肝

自覚症状のない脂肪肝

脂肪肝はアルコール性肝障害の第一段階です。脂肪肝は肝細胞の中に脂肪が沈着した状態です。ところが、この脂肪肝になっても自覚症状はほとんどありません。
脂肪肝の目安としては、血液検査の肝機能検査の中のGOTやγ-GTPの上昇が参考になりますが、超音波検査をすればよく分かります。

脂肪肝の原因

大量にアルコールを飲むと肝臓のはたらきに障害が生じ、脂肪の消費が間に合わなくなってしまいます。その結果、肝臓に脂肪がだぶついてそのまま居座ってしまうことが、アルコール性脂肪肝の原因と考えられます。
さらに、お酒を飲むときに一緒に食べる高たんぱく、高脂肪の食べ物も、脂肪肝への道を進めていると考えられます。一方、アルコールばかり飲んでいて食べ物を食べずに、栄養障害を起こし低たんぱく状態であることも、脂肪肝を引き起こす可能性があると考えられています。
一般には、アルコール性脂肪肝は、お酒をやめると回復するようです。ただし、食事などにも気を付ける必要があります。