疾患・特集

アルコールとコレステロール

アルコールは善玉を増やし悪玉を減らす

アルコールは、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを増やすはたらきがあるという学説があります。
さらに、アルコールは悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを減らすはたらきもあるとされています。動物性脂肪や卵などのLDLコレステロールが多い食事を取っていると、動脈の壁にコレステロールがくっついて動脈硬化を起こします。
一方、HDLコレステロールは、動脈の壁にたまったコレステロールを取り除くはたらきがあります。ですから、HDLコレステロールは血管を広げることになり、高血圧や心筋梗塞などの心臓病を予防するとされています。このHDLコレステロールを十分にはたらかせるためには、血中総コレステロール量を220mg/dl以下にして、 HDLコレステロールを40mg/dl以上に保つ必要があります。

適量は守りましょう

ところが、このようなはたらきをするアルコールの量は、ビールでは大瓶1本、清酒なら1合、ウイスキーならダブルで1杯程度です。それ以上のアルコールの量は、HDLコレステロールを増やすどころかかえって害になり、生活習慣病を起こす原因となります。