疾患・特集

アルコール大酒家突然死症候群

中年男性の急死者の約35%が大酒家

大酒家はさまざまな病気や事故で、早死にすることはよく知られています。そして、孤独な死に方をすることが多く、発見された時にはすでに死んでいることもよくあることです。

中年男性の急死者の約35%が大酒家であるという調査結果もあります。大酒家の突然死では、消化管出血、虚血性心疾患、肺炎、脳出血など、直接的な死因を解剖しても特定できないことがよくあります。そして、普通の人では死ぬことはないような脂肪肝程度の病気しか見つからないようなこともあります。
大酒家で突然死してしまった人の多くは、死亡する前日、あるいは直前まで大量のお酒を飲み続けていたようです。その上、ほとんどの人が食事も取らずに、繰り返し吐きながら飲み続けていたようです。

低体温などのショック状態から急死

こういう状態で飲み続けていますと、意識障害を伴ってしばしば低体温、低血糖、代謝性アシドーシス、肝機能障害、胃腸障害などを起こします。そして、ショック状態から急死してしまうのではないかと考えられています。