疾患・特集

アルコールと末しょう神経障害

お酒ばかり飲む人はビタミン不足

体の中のアルコールを分解して排せつするためには、たくさんのビタミンが必要です。なかでもビタミンB1、B2、B6、ニコチン酸、パントテン酸、ビタミンB12などビタミンB群がとても大切です。

ところが、食べ物を取らずお酒ばかり飲んでいるような人は、栄養障害を起こしやすく、ビタミンも不足がちになります。そして、ビタミン欠乏による末しょう神経炎が起こることもあります。
末しょう神経炎の症状は、両足のビリビリ、ジンジンなどといった異常感覚や、痛み、しびれなどから始まります。この痛みはかなりひどく、眠れないほどです。病気が進行すると歩行障害が出てきたり、手のしびれも出てきます。そして、車いすが必要となる人もあります。

痛みは後まで残る

治療としては、やはりお酒を止めることが大切です。そして、適正な食事を取り、ビタミンB群の薬を飲むことを勧めます。軽症や中等症では治療によって徐々に回復していきますが、異常感覚や痛みは後まで残ることが多いようです。