疾患・特集

アルコールの処理時間は?

日本人は約1時間で6.6gを処理

体の中に入ったアルコールは、30分ぐらいで約3割が胃から吸収されます。そして、残りは小腸から1、2時間くらいで吸収され、血液の中に入ります。

血液中のアルコールは肝臓で処理されていきますが、体重60kgの平均的な日本人が1時間で処理できるアルコール量は6.6gといわれています。
これは大体ビール1/3本、日本酒で0.3合、ウイスキーダブル1/3杯に相当します。ですから、それぞれビール1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯のアルコールを処理するのには約3時間かかる計算になります。

1日2合以内なら完全に排せつ

また、日本酒400cc(2合余)を体内から完全に排せつするのに、8時間ほどかかるようですから、アルコール分を翌朝に残さないためには1日の飲酒量は2合以内に抑えることも大切です。
ただし、同量のアルコールを飲んでも、体格の大きい人では血液も多いため血中アルコール濃度は低くなり、アルコール処理能力自体も体格によって随分違います。このように、アルコール処理能力には個人差がかなりあります。さらに、その日の健康状態によっても影響されます。