疾患・特集

私の禁煙成功術1

小遣い節約法として

中島氏は当時30歳少し前。何回目かのプロポーズのあと、ようやく承諾の返事をもらえたばかりです。うきうきしていたところへ、相手からきつい申し入れをうけました。「結婚するにしても、収入から考えてお小遣いはあまりありません」。
そう言われてもたまには友人と飲みに行きたいし、趣味の釣りにもお金はかかるのです。

「仕方なしに考え出した小遣い節約法が、禁煙でした。将来生まれてくる子供も含めて家族にも、迷惑を掛けずにすみますしね」と中島氏さんは話してくれます。
実は、中島さんは1日に60~80本というヘビーというよりもチェーンスモーカー。会社のデスクにたばこの煙が上がっていないことがないほどで、灰皿は特製の大型でした。
側のカーテンは、中島さんの席の辺りだけ黄ばんでいるほどでした。

それほどのスモーカーがきっぱりやめるには、モチベーションが必要です。
中島さんは学生時代の友人・山本氏と一緒に禁煙をすることにして、禁煙できなかった方が高いディナーをおごるという取り決めをしました。お小遣いが不足気味で禁煙を決意したくらいですから、どちらも、意地でも禁煙を破れません。

結局、二人とも成功して、中島さんは無事、結婚15周年を迎えました。