喫煙が人体に与える影響は、それまでに吸い込んだたばこの煙の総量と密接に関係します。
総量を割り出すには、
a…1日当たりの平均喫煙量(本数)
b…喫煙をしていた年数
の双方を考慮する必要があります。
ふかすだけなのか、肺まで深く吸い込むかなど、さまざまな条件の違いはありますが、吸入量の目安としては一般に、aとbをかけ合わせた喫煙指数(ブリンクマン指数)が用いられます。
例えば、1日1箱(20本)のペースで、20年吸い続けた場合の喫煙指数は、
20(本)×20(年)=400
となります。過去の研究から日本人について出されている数字を見ると、喫煙指数1200以上は、こう頭がんにかかる危険性が極めて高くなっています。これは、非喫煙者と比べると女性で約6倍、男性は約8倍という数値です(相対危険度は肺がんが女性2.34、男性4.45。こう頭がんは女性3.29、男性32.50)。
男性のこう頭がん患者の大多数はこのレベルに達しており、男性の肺がんについては 400が要注意の数値と考えられています。ご自分でも試しに計算してみてください。
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