スイミングは、年間を通じて、年齢や性別にこだわらずだれもが体力に応じて楽しめ、その上健康と体力づくりに大きな効果が期待できる運動です。スイミングはどうして生涯スポーツとして適しているのでしょうか。
このように最適のスイミングも長続きさせて価値あるものにするためには、プールを何度も往復するだけでなく、のんびりと泳ぐことも大切です。
スピードのある泳ぎではないと効果が上がらないと考えがちですが、ゆっくり泳いでも代謝という面からは十分に運動効果が期待できます。それほど「きつい」と感じることなく、体の弱い人でも心拍数を高め、心臓をより活動させることができるからです。
ウォーキングなどは汗ばむ程度に「ややきつく」行わないと心拍数は上がらず、心肺機能の鍛錬にはなりません。
ところがスイミングでは水の抵抗や水圧、運動姿勢などにより、運動中の心拍数増加が陸上での運動中よりやや低めになります。つまり、それだけ心臓に余裕を残して運動ができるわけです。
なお、自分の安静時と泳ぎ終わった直後の心拍数(脈拍)を測定して知っておくことも、健康管理の上で大切なことです。