疾患・特集

スイミングは新陳代謝を盛んにし、肺も強くする

低い水温が皮膚を刺激する

通常プールの水温は体温より低く設定されています。そのため、プールに入ると水の冷たさに身震いしたり、体がキュッと引き締まるような感じを覚えます。
スイミングでは、水温による皮膚への寒冷刺激と体温が水にどんどん奪われるのを防ごうと、体内でエネルギーを生み出す防衛反応が自然にはたらきます。
そこで心臓は活動が盛んになり血圧を高め、血液循環を速めて体全体を温めようとします。結果として新陳代謝がおう盛となり、健康増進につながるわけです。
また、水温や水圧による皮膚への新鮮な刺激が血液循環を促進し、ホルモンの分泌活動を高めるので、滑らかな肌をつくります。
しかし、水の中に長時間いると、歯がガタガタして震えが止まらなくなることがあります。これは体温の調節機能の限界を越え、水中に多くのエネルギーが放出され、体温が著しく低下したためです。水中での寒冷刺激もほどほどにしないと、かえってマイナスになってしまいますので注意が必要です。

独自の呼吸法が肺を強くする

スイミングの呼吸法は、基本的には顔が水面下にある時に息を吐き出し、顔が水面上に出た時に息を吸い込む運動を繰り返します。
初心者はまず呼吸法をマスターすることから始めましょう。呼吸運動に一定のリズムがないと、水を飲んだり、息苦しくなって長く泳ぐことができないからです。
一定のリズムで反復する水泳独自の力のいる呼吸法が肺の活動を活発にして肺機能をより強くし、血液を全身に送り出す心臓のはたらきをも活性化させてくれます。