疾患・特集

運動は血圧を正常にする?

急激な運動は血圧を上げる

一般的に運動すると、血圧は上昇します。運動をすると血圧が上がるのは、血液の循環が急に増えるからです。しかし、末端の毛細血管ではそれに対応できないので、血圧を上げてそれに応じるしかないのです。さらに、運動中は、酸素や栄養分の補給が消費に追いつかないので、心拍数や血圧を上げながら血流量を増やしてそれに対処しています。
運動には、動的運動(ランニング、ジョギングなど)と静的運動(重量上げ、レスリングなど)がありますが、動的運動のなかでも中程度以下の運動(速歩、サイクリングなど)は、心拍数や血圧を急上昇させることなく血液循環がうまくいきます。

中程度の運動を規則的に

中程度の運動では、血液循環が急激でないため、心拍数や血圧を上昇させる必要がありません。この運動を規則的に続けていくと血圧の降圧作用が生じることが分かっています。ただし、どのくらい続けたらよい結果が出るかは人によって様々です。
逆に血圧が低い人も同様の効果があることも分かっています。
しかし、中高年の運動は、中程度のものでもウォーミングアップを十分に行うこと、冬は防寒をしっかりすることが不可欠です。