疾患・特集

緑茶とがん

緑茶を多く飲む人ほど、がんになりにくい

緑茶には素晴らしい薬効があることが、さまざまな研究で判明しています。
そのなかでも「緑茶を多く飲む人ほど、がんになりにくい」という埼玉県立がんセンターによる疫学調査の結果は、特に話題になりました。
埼玉県立がんセンター研究所は、地域住民の健康に影響を及ぼす生活要因を探るために、約8500人の住民を対象に、8年間にわたって生活習慣と健康状態を調査しました。そして、お茶を毎日10杯以上飲む人(Aグループ)、毎日4~9杯飲む人(Bグループ)、毎日3杯以下の(Cグループ)に分けて、各グループのがんによる平均死亡年齢を比較しました。
その結果、男性では、Aグループが70.3歳、Bグループが68.4歳、Cグループが65.8歳、女性では、Aグループが74.1歳、Bグループが70.9歳、Cグループが67.6歳と、驚くほど明確に「がんによる死亡はお茶を飲まない人ほど早く、お茶を飲む人ほど遅い」という結果が出たのです。

活性酵素などのフリーラジカルの害を防ぐ

緑茶には、カテキンやカロチン、ビタミンCが多く含まれています。これらの成分は、人間の体内でできる活性酸素などのフリーラジカルの害を防ぐといわれています。この作用から、がんの発生を抑制すると考えられています。