疾患・特集

セレンの役割と欠乏症

がんに対する防衛効果

セレンは、ヒ素、カドミウム、水銀などと体内で対抗作用を示し、それらの毒性を軽減するはたらきを持っています。
また、消化器、肝臓、すい臓、乳房、皮膚のがんに対する防衛効果を持っているとされています。
セレンは魚介類、海藻類、穀類、豆類、肉類に多く含まれており、日本人の1日当たりの摂取量は0.2mgです。
セレンの欠乏に関係する病態には、克山病(中国の北東部から南西部、チベットに多発する地方病性の心筋症)があります。発がん、虚血性心疾患、心筋障害、透析患者の腎不全の進行、ぜんそくなどとも関係があるとされています。