疾患・特集

ビタミンE欠乏の兆候と欠乏症

生活習慣病の予防に効果

ビタミンEには、女性ホルモンのバランスを整えて生理不順を防止し、生殖機能を正常に保つはたらきがあります。
また、末しょう血管を広げ、血行を良くするので、栄養が体のすみずみまで行き届き、冷え症や肩こり、白髪を防ぐなどの効果もあります。
さらに、ビタミンEがもつ抗酸化作用(物質が酸化するのを防ぐ作用)は、生活習慣病の予防に効果のある大切なものです。細胞を構成する不飽和脂肪酸が酸化されてできた過酸化脂質などのフリーラジカルは、細胞膜を破壊し、細胞の老化を促進します。
そして、過酸化脂質は、血管を傷つけて動脈硬化を引き起こします。ビタミンEを十分取っていると、過酸化脂質やフリーラジカルの害を防ぎ、生活習慣病、ひいては老化を予防することができるのです。

不足すると顔や体にシミ、ソバカスが増える

ビタミンEが不足すると、顔や体にシミやソバカスが増える、流産しやすい、手足が冷える、しもやけができる、肩凝りがひどくなる、などの兆候が現れます。
欠乏症としては、貧血、え死性筋疾患、反射低下、歩行困難、眼球まひなど、さまざまな症状が現れます。