疾患・特集

コレステロールを下げるための食品は?

食物繊維の多い緑黄色野菜、海藻

食物繊維は小腸内で、コレステロールが原料となっている胆汁酸を吸着して、再吸収(腸肝循環)される量を減らし、血液中のコレステロールを下げるはたらきがあります。
緑黄色野菜や海藻は食物繊維を多く含んでいます。
イカ、タコ、貝類、イクラ、ウニなどはコレステロールが多く含まれる食品ですが、コレステロールを下げるアミノ酸、タウリンも多く含まれているので相殺効果があります。
タウリンはマグロ、カツオの血合い肉にも多く含まれています。

脂肪ではオリーブ油

オリーブ油に多く含まれる一価不飽和脂肪酸、オレイン酸には、動脈硬化を促進する低比重リポタンパク(LDL)を下げ、動脈硬化を予防する高比重リポタンパク(HDL)を上げるはたらきがあります。
イワシ、サバなど青い魚に多く含まれるn-3系の多価不飽和脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)には中性脂肪を減らすはたらきがあります。さらに、EPAにはHDLを上げるはたらきが、DHAにはコレステロールを下げるはたらきがあります。
また、紅花油、サフラワー油に多く含まれるn-6系の不飽和脂肪酸、リノール酸はLDL、中性脂肪を下げますが、同時に動脈硬化を防止するHDLも下げる作用がありますので摂取には注意が必要です。