疾患・特集

LDLコレステロールはなぜ悪玉か

LDLは肝臓から各部へコレステロールを運ぶ

HDLがコレステロールを末しょう組織から肝臓に運搬するのに対して、LDLは肝臓から末しょう組織へコレステロールを運搬するという逆のはたらきをします。
LDLが大量にあると、コレステロールが沈着した血管壁にさらにせっせとコレステロールを運搬し、動脈硬化を促進する方向にはたらくことになります。

コレステロール値を見るときは、善玉・悪玉のチェックも

LDLコレステロールの値が高いと、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳こうそくなどの脳血管障害、大動脈りゅうや末しょう動脈硬化症などの発生率が増加することが明らかになっています。
だから、LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれるのです。LDLコレステロールの正常域は170mg/dl以下です。
コレステロールの値を見る時は、総コレステロールの値(正常域は220mg/dl以下)のみならず、悪玉コレステロールLDLが正常域以下かどうか、善玉コレステロールHDLが正常域以上かどうかを合わせてみる必要があります。