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脂溶性ビタミンの摂取に大きな役割を果たす脂肪

ビタミン摂取に効果をあらわす脂肪

脂肪は、脂溶性ビタミンを溶かし、これらのビタミンの摂取に大きな役割を果たしています。脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあり、カロチンも脂溶性です。

さまざまなビタミンのはたらき

ビタミンAとカロチンには、皮膚・粘膜の健康と薄暗い場所での視力を保つはたらきがあり、抗がん作用もあります。不足すると、骨や歯の発育が止まり、夜盲症、皮膚や粘膜の上皮の角化などをもたらします。
ビタミンDは正常な骨の発育を支え、欠乏症としては小児のクル病、成人の骨軟化症、骨そしょう症があげられます。ビタミンEは生体膜を健全に保ち、赤血球が壊れるのを防ぎます。
またビタミンAやカロチンには抗酸化作用があり、必須脂肪酸の過酸化、老化の防止にも役立ちます。不足すると歩行失調、けん反射消失、位置感覚障害をもたらすといわれています。
ビタミンKは血液の凝固に欠かせない物質で、肝臓での血液凝固因子の生成に重要な役割を果たしています。欠乏すると、血液が凝固しにくくなったり、新生児の場合は出血性疾患をもたらしたりします。