高血圧の6つの誘因
高血圧には複数の誘因が絡み合っていることが多いため、食事だけでは防ぐことができないケースが多くあります。
誘因として、食事、つまり塩分の取り過ぎを含め、以下のような6つが明らかになっています。
- 体質の遺伝
日米の調査を合わせてみると、両親がそろって高血圧だった場合はその子供の約60%、5人のうち3人は高血圧になる、また両親のどちらかが高血圧の場合は約30%、3人の子供のうち1人は高血圧になるという結果が出ています。
- 食塩の取り過ぎ
- 肥満
特に中年以降の内臓肥満は、糖の代謝を抑えたり、血中のインシュリンを高めたり、コレステロールや中性脂肪を上昇させて、血圧の上昇をもたらしたり、動脈硬化を促進します。動脈硬化が進むと、血管が狭くなって血圧はさらに上昇します。
- 精神的・肉体的なストレス
ストレスが掛かり、交感神経のはたらきが活発になると、カテコラミンなどの血圧を上げるホルモンが分泌されます。
- 寒さに対する不十分な対策
皮膚が冷たい空気に触れると、体温の下降を防ぐため交感神経がはたらき、カテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)が血液中に送り出されます。その結果、血管が収縮、血管抵抗が増し、血圧が上がります。
- A型といわれる性格
闘争的で、せっかちなA型行動パターンの人は、交感神経のはたらきが活発になり血圧が上昇しやすいのです。なお、ここでいうA型は、血液型とは関係ありません。