基礎代謝量とは、目覚めている状態で生命を維持する(心臓、呼吸、腎臓のはたらき、体温や筋緊張の維持など)ために必要な最小限のエネルギー消費量のことをいいます。
このうち約1/3は心臓などの諸臓器の活動に、2/3が筋肉そのほかの組織の生活および体温維持などに使われます。
基礎代謝量は、風土、人種、性別、年齢、体格などによって異なり、食事や運動などの日常生活の状態によっても違ってきます。
しかし、同性・同年齢ならば、その体表面積に比例することが知られています。
女性は男性より低く、また妊婦では妊娠後期に20%位高くなります。
一方、エネルギー所要量とは、1日に消費するエネルギー量を補給するために摂取すべき1日の総エネルギー量のことで、
上記の値の総和であると考えられています。
SDAとは、食物の特異動的作用のことです。食事の際、特に動物性の食品を多く食べると、食後安静にしていても代謝量は増加します。その分は、1日のエネルギー所要量の1/10と考えられています。
従って、以下の計算式により求められます。
A=B+Bx +0.1 A
A=1日のエネルギー所要量
B=1日の基礎代謝量、
x=生活活動指数
0.1 A=SDA
年齢 | 性別 | 基礎代謝量(kcal/日) | エネルギー消費量(kcal/日) |
---|---|---|---|
20歳代 | 男 | 1533 | 2550 |
女 | 1209 | 2000 | |
30歳代 | 男 | 1499 | 2500 |
女 | 1188 | 2000 | |
40歳代 | 男 | 1447 | 2400 |
女 | 1162 | 1950 | |
50歳代 | 男 | 1364 | 2250 |
女 | 1122 | 1850 |
(厚生労働省:日本人の栄養所要量、第四次改定(平成元年)より抜粋)