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1日10gが塩分摂取量の目安

まだ取り過ぎている塩分

食塩の摂り過ぎ量の目安は、1日10g以下です。
国民栄養調査によると、戦後しばらくはその2.5倍も摂っていました。その後、次第に減ってきてはいますが、現在は12~13g位で、まだ塩分は取り過ぎています。
塩分を取り過ぎると、高血圧になりやすいと考えられています。高血圧は脳出血や心不全をもたらし、動脈硬化を促進します。動脈硬化が進むと、脳こうそくや狭心症、心筋梗塞を引き起こす危険性が高まります。
また、塩辛い食品の取り過ぎは胃がんを起こしやすくします。さらに食塩の取り過ぎは、カルシウムの排せつを促す作用もあります。
腎臓機能が不十分な時に塩分を取り過ぎると、体液量が増えてむくみ、腎臓のはたらきを悪化させます。

減塩の方法あれこれ

塩分の取り過ぎを抑制するには、徐々に薄味に慣らしていくことです。塩の代わりに、酢やレモン、カボス、スダチなどの果実の酸味を利用するようにします。
生野菜には、食塩の害を阻止するカリウムが多く含まれています。
また、漬物はなるべく一夜漬けや浅漬けにして、食塩を減らすようにします。加工食品にも塩分が多く含まれているので、取り過ぎないことです。

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