疾患・特集

健康度を測るテスト(CMIなど)

健康評価指数を算出するHRA

個人の喫煙や食生活などの生活習慣に関する情報に基づき、その人の健康評価指標を算出するテストに「健康危険度評価システム(HRA=Health Risk Appraisal)」があります。
健康を評価する指標には、平均余命主要疾患別の発病率などがあり、現在の非健康的な生活習慣を改めれば今後10年以内に、どの程度死亡率を減少させられるかといったものも算出できます。
このテストは、被験者への「脅かし」を通じて悪しき生活習慣を遠ざける動機を植えつけるものであり、アメリカではすでに1970年代の前半から政府機関や企業などで広く利用されています。

心の健康度を測るCMI

一方、心の健康度を測るテストとして代表的なものに「CMI=Cornell Medical Index 」があります。
これは、コーネル大学に受診する内科系患者のうち、心身症傾向にいる人を把握するために作られたものです。心身面の自覚症状を多数列記し「はい」「いいえ」の項目に本人が○を記入する方式のテストです。
日本では、1965年前後に九州大学心療内科の深町教授がCMIテストをアレンジしたことから職場の定期健康診断に多用された時期もありました。
しかし、プライバシーの問題や判定が不確実なこと、質問項目が多く煩雑なことから最近ではあまり適用されていません。これに代わって日本生産性本部のJMI健康調査表などが導入されています。