疾患・特集

生活習慣病の予防になる成分

肥満や高血圧、高血糖のような状態は生活習慣によって起きることが多く、生活習慣によって起きる病気を生活習慣病と呼んでいます。メタボリックシンドロームは、既に何らかの生活習慣病を発症しているか、その予備軍なのかもしれません。

毎日の習慣によって起きる生活習慣病

メタボという言葉をよく目にします。メタボはメタボリックシンドロームの略で、内臓脂肪が増え、高血圧や高血糖、脂質代謝異常などがあり、動脈硬化性疾患から心臓病や脳卒中などに至りやすい状態を指します。

こういった肥満や高血圧、高血糖のような状態は生活習慣によって起きることが多く、生活習慣によって起きる病気を生活習慣病と呼んでいます。メタボリックシンドロームは、既に何らかの生活習慣病を発症しているか、その予備軍なのかもしれません。

野菜を多くして満腹まで食べない

日々の生活習慣から発症する生活習慣病は、食生活からも大きな影響を受けます。私たちは年齢とともに、基礎代謝という生きていくために欠かせないエネルギーの量が減っていきます。

それに気付かず、若い頃と同じように食べていると、食べ過ぎの状態になってしまいます。それを防ぐためには、満腹になるまで食べないという心掛けが必要になります。

また、食事の内容も重要です。野菜を多めにして、食物繊維を積極的に摂れば、大腸がんのリスクを下げることができます。また、野菜には抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に効果的だとされているポリフェノールが含まれていることが多く、動脈硬化対策として期待できます。

ブロッコリースプラウトのスルフォラファン

そのほか、近年、スルフォラファンが注目されています。スルフォラファンはブロッコリーやカリフラワー、キャベツなどに含まれ、特にブロッコリーの新芽、スプラウトに多いとされています。

スルフォラファンが期待されているのは、発がん物質に対する解毒作用、抗酸化作用、肝機能の改善などで、高血糖の人は血管が損傷しやすくなりますが、その改善も期待されています。

血糖値を下げる玄米のγ-オリザノール

糖尿病についてはγ-オリザノールが血糖値に好影響を与えるのではないかと考えられています。

γ-オリザノールは玄米に多く含まれていて、古くから日本人は経験的に玄米が体に良いと考えてきましたが、沖縄では今でも玄米ドリンクなどの形でも親しまれています。玄米をよく食べる人ほど、体重が増えにくく、血管の健康状態も改善されるかもしれません。

ウコンの成分クルクミンも糖尿病リスク軽減に

クルクミンはウコンに含まれています。カレーのスパイスとしては、ターメリックという名前のほうが馴染み深く、カレーの黄色の色素でもあります。ウコンは古くから生薬として使用されていて、現在、糖尿病のリスク軽減の可能性が考えられています。

そして、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンは代謝を上昇させるとされています。代謝が上がることで、体重上昇が抑制、また、カプサイシンが胃の神経を刺激することで、食べ過ぎることを防ぐ可能性も指摘されています。

青じそでいつも若々しく

老化は誰しも逆らえないものですが、その緩和に期待されているのがビタミンCやE、各種ポリフェノールです。青じそはこれらビタミンが多く、それに加えて、細胞や組織を酸化から守る作用がある抗酸化因子を活性化させるポリフェノールDDCも含まれていて、積極的に摂ると良いでしょう。

このような食材を意識的に摂取すれば、生活習慣病のリスクを軽減できるかもしれません。これらの中にはサプリメントで摂取することが可能なものもあるため、食事から摂れないときにはサプリメントもおすすめです。

公開日:2016/04/11