爪が厚くなりすぎて靴が履きづらい、歩行時に痛みを感じる、といった症状は爪白癬かもしれません。水虫などと同じ白癬菌が原因で起こる病気です。予防法や爪白癬に似た病気をチェックしましょう。
自分の足の爪を見てみると、変色していたり、厚くなったりしていないでしょうか。それは、水虫などと同じように白癬菌(はくせんきん)が原因で起きる爪白癬(つめはくせん)かもしれません。痛みやかゆみといった症状はありませんが、重度の場合、爪が厚くなりすぎて靴が履きづらくなることや、歩行の際に痛みを感じることもあります。
爪白癬であることを確かめるために行われるのが、医療機関で爪を採取し、顕微鏡で白癬菌を確認する検査です。白癬菌が見つかり、爪白癬と診断されると、医師から飲み薬や塗り薬が処方されます。治療にかかる期間は、白癬菌を死滅させ、新しい爪が生え変わるまでの1年から1年半です。痛みやかゆみなどの症状がないからといって、自己判断で治療を中断すると、せっかく治りかけていたのが再発してしまう恐れがあります。医師から治療の完了を告げられるまでは、根気よく続けましょう。
なお、水虫にもなっている場合は、爪白癬と一緒に治療する必要があります。
白癬菌は、家庭内で感染が広がりやすいと言われています。爪白癬や水虫になった人は、家族にうつさないために、次のことに気を付けましょう。
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爪白癬のほかにも、足の爪が変色したり、厚くなったりする病気はあります。また、爪を強くぶつけた外傷により、爪の色が濁ったり、変色したりすることもあります。見た目ではどの病気なのか分からないので、医療機関で検査を受けて原因を確かめ、原因に応じた適切な治療を行いましょう。
カンジダというカビが原因で、爪の周りが赤くなったり厚くなったりします。
乾癬という皮膚の病気が爪の症状として現れ、爪が厚くなったり色が濁ったりします。乾癬のはっきりした原因は不明ですが、遺伝が関係すると考えられています。
爪が厚くなったり、カーブを描くように曲がって生えたりします。
足に合わない靴を履くことによる圧迫や、外傷が原因です。
爪の発育不全で、爪に溝ができたり、裂け目ができたりする病気です。
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