疾患・特集

胃にすみつくピロリ菌は「除菌療法」で退治!

胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気の原因として多いのが胃にピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)がすみつくこと。ピロリ菌に感染してしまった場合の除菌方法や除菌後の検査について、詳しく解説します。

胃に異常を感じたらピロリ菌の検査を!

胃に異常を感じたらピロリ菌の検査を!

胃もたれや胃のあたりの痛み、吐き気、胸焼けなどの症状がある場合、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気にかかっている可能性があります。これらの病気の原因として多いのが、胃にピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)がすみつくこと。胃に異常を感じた場合は、ピロリ菌の感染検査を実施している医療施設で検査しましょう。

薬を1日2回、7日間服用する「除菌療法」

ピロリ菌の感染を確かめる検査にはいくつかの種類があり、内視鏡を用いるものと用いないものに大きく分類されます。検査の結果、感染していることが確認されると、ピロリ菌を退治するための「除菌療法」が行われます。この治療では、胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗菌薬の、合計3種類の薬を朝夕の1日2回、7日間毎日服用します。飲み忘れると、除菌が成功する確率が下がってしまうため、忘れずにきちんと服薬することが重要となります。除菌療法を始めてから体調に変化があったときは、医師や薬剤師に相談しましょう。

除菌後の検査で成功・失敗を判定

7日間の服薬を終えて4週間以上経った後には、除菌が成功したかを判定する検査を受ける必要があります。除菌に失敗していたときは、正しく服薬できなかった、あるいは服用した抗菌薬が効かない耐性菌が感染していたなどの理由が考えられます。この場合、抗菌薬の種類を変えて再び7日間服薬する二次除菌が行われます。
二次除菌が必要になるかどうかを確かめるために、7日間の服薬を終えた時点で終了だと思わず、4週間以上後の判定検査を必ず受けるようにしましょう。

ピロリ菌除菌療法の流れ

ピロリ菌除菌療法の流れ

公開日:2013/05/20