思いもよらない、突然の事故。こんなとき、ついあわてふためき、右往左往してしまう人も多いのでは?あらかじめ応急処置を心得ていれば、落ち着いて対処できるはず。家庭内で起こる、身近なトラブルの救急法を知っておこう。
咳が出ている場合はそのまま続けさせ、異物が自然に出るのを待とう。
ネコやハムスターによるケガは、リンパ節が腫れる「ネコ引っかき病」や、発熱などが起こる「鼠咬症(そこうしょう)」といった病気に発展する恐れも。犬にかまれた場合は、傷が見た目より深いこともあり、化膿する危険があるので要注意。いずれの場合も早めに医療機関へ。
化学薬品の場合は、水道水ややかんの流水、シャワーなどの多量の水で洗い流そう。
とがったものが入った場合は角膜を傷つける恐れがあるため、家庭では処置しない。ガーゼなどで目をおおい、すぐに眼科へ!
虫が入ったときは、暗い場所で耳をうしろ上方に引っ張り、懐中電灯で照らして虫が出てくるのを待とう。
水が入ったときは、入ったほうの耳を下にして片足で飛び跳ねる。または綿棒で水分を拭き取ってもよい。
釘のばあいは傷が深い場合が多く、感染もしやすいので、念のため受診を。
見た目は元気そうでも、内臓にダメージを受けていることが。すぐに受診しよう。
やけどは、大人で体表の20%、子どもやお年寄りだと体表の10%に及ぶと生命の危険があると言われている。
服の上からのやけどなら、衣服の上から流水をかける。衣服を脱がせようとすると、癒着している皮膚をはがしてしまうことがあるので注意。
化学薬品によるやけどは、皮膚がはがれたりするので、無理に拭いたり刺激を与えたりしない。流水で患部を洗い流し、ガーゼで覆う。ただし、生石灰やマグネシウムがかかった場合は、水に反応すると熱を生じるので絶対に水をかけないこと。粉をはらい、医療機関へ。
大人の鼻血は、動脈硬化や高血圧、糖尿病などが原因の恐れも。
患者の肩の辺りにひざまづき、下半身側にある手の人差し指と中指をわき腹に乗せる。肋骨の一番下のふちから肋骨に沿って胸の真ん中に指を移動させていくと、縦に走る胸骨の下端にあたる。ここが肋骨と胸骨の交差するくぼみの部分。中指をこのくぼみに置いたとき、人差し指のある胸骨の真上が圧迫部位となる。
圧迫部位に片方の手のひらの付け根を置き、もう一方の手のひらを上に重ねて指を組む。真上から体重をかけて垂直に圧迫する。続いて胸に手のひらをつけたまま力を抜く。肘は曲げず、指先をそらせて。1分間に100回くらいのペースがベスト。