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チョコレートの健康パワー!「チョコレート」のウソ・ホント

2月14日はバレンタインデー。ところで、あなたはどれくらいチョコレートのことを知っていますか?まずは、チョコレートにまつわる俗説のウソ・ホントクイズにチャレンジしてみましょう。

Q1 チョコレートの起源はベルギーの飲み物。

Q2 チョコレートを食べるとニキビができる。

Q3 チョコレートを食べると、恋をしているときと同じ幸福感を味わえる。

Q4 チョコレートは長い間薬として用いられてきた。

Q1 チョコレートの起源はベルギーの飲み物。

チョコレートの原料・カカオの原産は中米から南米北部といわれています。古代メキシコの人々はカカオを「神の食べ物」と呼び、お金の代わりとしても使っていました。メキシコではカカオをすりつぶして作った飲み物をショコラトルと呼び珍重していましたが、このショコラトルがヨーロッパに広まるようになったのは1519年、フェルナンド・コルテス率いるスペイン軍がメキシコのアステカ帝国を征服したことがきっかけでした。当時のショコラトルにはトウガラシも入っていて、相当苦かったそうです。現在の甘いチョコレートからはかなり遠いイメージですよね。

というわけで、正解は「ウソ」

Q2 チョコレートを食べるとニキビができる。

チョコレートを食べるとニキビができる?

ニキビは皮膚の脂腺から皮脂が分泌し、毛穴をふさいで皮膚を盛り上げた状態のことを指し、時にはそこに細菌が繁殖しウミをもってしまう場合もあります。しかし、このこととチョコレートとの直接の因果関係は特に認められていません。チョコレートが高カロリーで脂肪分の多い食べ物であることによる誤解のひとつです。同様に「チョコレートを食べると太る」といった俗説についても今のところ医学的に証明されていません。
ただし!もちろん好きなだけ食べていいわけではありません。くれぐれも食事全体のエネルギー量や栄養のバランスを考えながらおいしくチョコレートを味わいましょう。

というわけで、正解は「ウソ」

Q3 チョコレートを食べると、恋をしているときと同じ幸福感を味わえる。

「人が恋をしているときにはPEA(フェニルエチルアミン)という物質が脳内で盛んに分泌されており、PEAはチョコレートやココアにも含まれている」という説からこのような話が広まったと考えられます。確かにチョコレートにはPEAが含まれているものの、ごくわずかで、精神に作用し幸福感をもたらすだけの量ではありません

というわけで、正解は「ウソ」

Q4 チョコレートは長い間薬として用いられてきた。

チョコレート

中米ではチョコレート(カカオ)と薬草を混ぜ合わせてさまざまな病気の治療に用いてきました。一例を挙げると、歯痛、喉の炎症、赤痢、胃潰瘍、食欲不振、解熱、毒消しなどです。
現代になってカカオに含まれるポリフェノールが活性酸素を原因とするさまざまなトラブルを予防したり撃退するしくみが解明されてきましたが、中米の人々は代々受け継がれてきた知恵の積み重ねとしてカカオの効能をよく知っていたのです。

というわけで、正解は「ホント」