皆様から寄せられたお悩みにお応えするリクエスト特集。今回は、お悩み編として冷え性、肌の乾燥、アダルトニキビを取り上げます。
冷え性の原因を大きく分けると、次の3つがある。
朝も昼も一年中、冷暖房完備の生活を続けている。季節を問わず、冷たいお茶やビールを愛飲している。ハイヒールやキツイ下着など体を締めつける衣服を身につけている。無理なダイエットをしている。こうした毎日の生活が、温度を感じる神経の機能そのものを衰えさせ、冷え性の原因となっていることが意外に多い。
代表的なのは、貧血や血液を全身に流す力の弱い低血圧。こうした人は、血行が悪いために温かい血液が毛細血管まで届きにくく、冷えてしまうのだ。また、動脈硬化でも同様の理由から冷え性になることがある。
体温調節の指令を送っているのは自律神経。それが過度のストレスや女性ホルモンのバランスのくずれなどでうまく機能しなくなると冷え性になりやすい。
冷え性は治りにくいものではあるが、少なくとも軽くはできる。まずは次のことを試してみよう。
まず第一に実践したいのは食べ物から体を温める方法。冷え性によく効くといわれる代表格は、香辛料にネギ、ウーロン茶。野菜では、大根、かぶ、ごぼう、白菜。逆に避けたいのがアイスクリームなどの冷たい食べ物や、野菜ではトマト、レタス、なす、きゅうりなど。冷たい飲み物も避けよう!
薄着は禁物。寒いと感じる前に冷えない服装を。使い捨てカイロなどを利用して体を温めるのも手。お風呂なら、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのが、体の芯から温めるポイント。熱いお風呂では、表面が温まるだけなので注意したい。
冷え性にも運動は効果的。筋肉は、体の中で熱を生み出すはたらきがあるもの。この筋肉をつけるのだ。また運動によって血行が良くなれば、末端の血管にまで温かい血液が流れやすくもなる。朝ひと駅分を歩く、家で簡単な体操をするといった軽いものからでも、とにかく定期的な運動をはじめよう。
冬に肌が乾燥する大きな原因は、寒さで肌の新陳代謝が悪くなるうえに、冬の乾燥した空気が拍車をかけて肌から水分を奪ってしまうため。また、こうした悪環境のもとでは、顔や体を洗うときにゴシゴシこすったり、肌に合わない洗顔料を使うといったこともトラブルを大きくしがち。もちろんストレスや不規則な生活は、季節を問わず、肌に悪い影響を与える。
肌の乾燥の原因は洗い過ぎによることも多い。石鹸をあらかじめしっかり泡立てて、泡でやさしく洗うようにしよう。洗顔後は化粧水でたっぷりと水分補給を。さらに乳液やクリームなどの油分でふたをして、肌から水分が逃げるのを防ぐことがポイント。
顔だけでなく、体も同様に皮脂を極力落とさないような低刺激性の石鹸で洗い、乳液やローションなどで潤いをキープしよう。
まずビタミンやミネラルの豊富な食生活で肌を健康に保とう。肌のトラブル全般を改善させるためにアミノ酸を多く含む食材(マグロ、タラコ、ナッツ類など)も積極的に摂るようにしたい。コンビニ弁当やファーストフード類は控えめに。
一般に20歳以上でできるのが「アダルトニキビ」。フェイスラインやあごにできやすいのが特徴だ。その原因は今のところ医学的にはわかっていないが、ストレスや不規則な生活、食生活の乱れやホルモン・バランスのくずれなどが複雑にからまりあってできると言われている。どの原因が大きなウエイトを占めるかは十人十色、人それぞれ違うというのが現状の見方のようだ。
くれぐれもニキビに触ったりつぶしたりしないこと。跡になってしまう。
ニキビに刺激を与えないために、石鹸をたっぷり泡立てその泡で洗うようにしよう。髪の生え際やフェイスラインにすすぎ残しがないように十分流すこと。
また、顔に触るものが汚れていると雑菌が繁殖しやすくなる。ファンデーションのスポンジはいつも清潔に。
体内からニキビを改善するにはやはりバランスのよい食事。特にビタミンA・C・E・B群(にんじん、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や豚肉、サンマなど)やアミノ酸は肌の再生に不可欠。油の多過ぎる食事も控えよう。
アダルトニキビの原因のひとつに、「ホルモン・バランスの乱れ」がある。夜更かしが続くと自律神経がアンバランスになり、ホルモンにも悪影響を及ぼしてしまう。また、肌を再生させる成長ホルモンは、就眠中に多く分泌される。睡眠不足ではニキビはなかなか治らない。規則正しい生活リズムを心がけ、夜はゆっくり休むようにしよう。