リフレクソロジー(足裏マッサージ)はかなり歴史が深く、現在では「台湾式」「英国式」「ドイツ式」など、いろいろな種類のリフレクソロジーがあります。それぞれ特徴や痛さ度をまとめたので自分にあったものを選びましょう。
リフレクソロジーの起源はかなり古い。5000年前に書かれた中国の書物の中には足裏の反射区について記述があると言われ、またエジプトのサッカラで発見された今から4000年以上も前の医師の墓に見られる壁画には、足や手にリフレクソロジーを施す様子が描かれている。また、今から2500年以上前のインドに存在していた「仏足跡」(釈迦が入滅する前に残した足の裏の形を石に刻んだもの)には人体図が描かれているものもあり、それが反射区を表しているのではないかとも言われている。
日本では江戸時代中期に、近世臨済宗の僧・白隠が「白隠ひとりあんま」という本の中で「足のひとりあんま」について触れている。一方ヨーロッパでも、ドイツ語圏の国々では早くから民間療法のひとつとしてリフレクソロジーが行われていた。
古くから人間は反射区を刺激することで体の不調を改善することを経験から知っていたのだ。
こうした足の反射区療法に初めて興味を持ち、系統立てて研究をしたのは、アメリカ人の耳鼻咽喉科医ウィリアム・フィッツジェラルド博士(1872~1942年)だった。20世紀初頭にフィッツジェラルド博士が確立した「足の反射区療法」が今日のリフレクソロジーの基本となっている。
街角にはたくさんの「リフレクソロジー」や「フットマッサージ」の看板が出ている。ちょっと注意して見ると、「○○式」といろいろな種類が…。何か違いはあるのだろうか?ここでは代表的な「英国式」「ドイツ式」「台湾式」リフレクソロジーについて、まとめてみた。
台湾式 | 英国式 | ドイツ式 | |
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特徴 | 中国5000年の歴史をもとに発展した、最もポピュラーなフットマッサージ。体調を整えることを目的とする。 | 意外にも日本生まれ。イギリス・ノルウエーなどのマッサージにさらに日本人に合うように改良を重ねてでき上がったもの。アロマオイルやハーブなどを使って、リラックスすることを目的に掲げたものが多い。 | 足に対する意識の高いドイツ人。「ポドロジー(足学)」に基づいたフットケアで、マッサージと言うよりも巻き爪や角質ケアなど足のトラブルを解消することが目的。 |
痛さ度 | ★★★★★ (申告により調整可能) | ★★ | ★★ |
おすすめ | 冷え、むくみ、二日酔いなどの改善に | 心からリラックスしたいときに | 巻き爪、タコ、魚の目などの改善に |
体がなんだか重いとき、胃がちょっともたれるとき、自分でリフレクソロジーをしてみよう!リフレクソロジー初心者も大丈夫!
「反射区なんてわかんないよ~」というあなたはゴルフボールをひとつ用意しよう。足の下で転がせば足裏全体の反射区をほどよく刺激することができる。
本などを見ながら足裏の反射区を刺激していこうと思うあなたにオススメなのが、歯ブラシの柄を使って刺激する方法。力を加えやすく、手を使って刺激する よりも疲れにくい。ドクターフット・與那嶺氏によれば、「いろいろ試したが、歯ブラシの柄が折れにくく、一番適している」とのこと。
慣れてきたら、「もむ」、「押す」、「ねじる」などのさまざまな方法でのマッサージに挑戦してみよう!また、身近な人もマッサージしてあげては?