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上手に水分を補給するには?水分補給のコツ

上手な水分補給のコツは、一度にがばがばと大量の水を飲むのではなく、こまめに摂ること。また、噛むようにして飲み込むのがいい。朝起きた時やお風呂の前後などに飲むようにしましょう。

上手に水分を補給するには?

さて、どのようにすれば上手に水分が補給できるのだろうか。
「あ~、のどが渇いた!」と言って、水をがばがば飲むのは、果たして上手といえるのかといえば、これは賢い方法ではない。なぜなら、一度にたくさんの水を補給してしまうと、血液には吸収されず排泄されてしまうからだ。

成人が1日に必要な水分は2,000~2,500ml。このうち、飲料水として摂り入れるのは800~1,300mlと言われている。その飲料水の飲み方をまとめた。

上手に水分補給をするには?

●いつ飲むのがいい?

寝起き、就寝時、入浴前後などに摂るようにすれば、食事にも響かない。とくに、人は寝ている間にかなりの汗をかくため、朝いちばんは水分が不足気味。朝起きてトイレに行ったら、コップ一杯の水かお茶を飲もう。

●どんなものを飲むのがいい?

基本的には水かお茶。ミネラルウォーターなら、不足しがちなミネラルが補えるため、おすすめ。スポーツなどでたくさん汗をかいた時には、スポーツ飲料のように塩分や糖分が入ったものが吸収も早く、エネルギーに変換(糖分はエネルギーや脂肪に変換)されるので適している。

●どのように飲む?

「のどが渇いた~」と思った時では、もう遅いという説もあるほど。水分補給はこまめにする。200ml程度の水を一気飲みではなく、噛むようにして飲むこと。

体内の水分収支バランス 必要な水分量
出典:「ちょっと心配 ペットボトル症候群」
食べもの文化研究会 芽ばえ社

増えている!茶系飲料

グラフ:茶系

ここ最近、飲み物の生産量で伸びてきているのが「茶系」。

グラフにあるように、ウーロン茶や緑茶に加えてブレンド茶の生産量が増えてきている。お茶にはカテキンが含まれており、このカテキンには動脈硬化や心臓病を防いだり、高血圧、糖尿病の予防になったり、その他、ダイエット・美肌効果、うがいなどの殺菌効果、などさまざまな健康効果が期待されている。

糖分の摂り過ぎには注意!

どんな飲み物でもいいかというと、ちょっと注意しなければならない場合がある。

それは、甘い飲み物を飲む時。糖分はエネルギーに変換されて人の活力になるため必要ではあるが、やはり飲み過ぎれば糖分の摂り過ぎになり、肥満が心配される
とくに危惧されているのが、子供の肥満や糖尿病。糖分の摂り過ぎは、虫歯になるだけでなく、カルシム欠乏症にもつながってしまう。
砂糖は体の中で分解されるとピルビン酸になり、その化学反応の途中でビタミンB1を消耗し、ビタミンB1が不足すると集中力がなくなる。朝からぼんやりしていたり、機敏な反応に欠ける子供になってしまうのだ。
体重20kgの子供なら、1日に必要な砂糖の量は20g。これを超えないよう、注意したい。

参考文献:「ちょっと心配 ペットボトル症候群」食べもの文化研究会編 芽ばえ社
参考サイト:熱中症のホームページ

更新日:2002年5月13日