花を症状に合わせて上手に使い、ストレスや体調不良を改善しましょう!また、ハーブを使ったリラックス方法をご紹介します。
実際、どんな花をどんな症状(気分)のときに飾ったらいいか、その具体例を紹介しよう。特にこれからの時期は、色とりどりの花が咲き、花屋へ行くだけでも気持ちがリフレッシュされるかも!?
仕事の疲れがたまりがちなとき、循環器系や神経系が弱ったとき、その神経のバランスを調整し、心身の緊張をほぐしてくれる。
ピンク、白のカーネーションには解毒・解熱・利尿効果などがあり、便秘で悩む人にもおすすめ。また、対人関係がうまくいかないとき、人に寛大な気持ちになれる。
赤いガーベラは、低血圧を改善するときに効果的。黄色やオレンジのガーベラは体を温める効果があるので、冷え性や胃腸などの消化機能の衰えを改善できる。
気分をリラックスさせ、安らかな気持ちになれる花。寝室に飾ると不眠症を解消してくれる。また、誰かに怒りや恨みを感じているとき、かすみそうを花瓶に生けると、不思議とその気持ちがなくなっていく。
ピンクや赤のグラジオラスは、バランスの崩れた神経を回復したり、ホルモンを正常に戻してくれる。更年期障害や生理痛に悩む人におすすめ。
夏の疲れが出てくる晩夏から初秋ごろに効果を発揮する花。バテ気味なとき、ピンクや白のコスモスを飾ると気力がわいてくる。ぜひ、切花にして室内に飾って。
疲労した体を回復し、活力を与えてくれる。玄関脇に鉢を置いておくと、毎朝気分爽快に出かけられ、帰ると安らぎが感じられる。
気分が沈んだとき、無気力なときに意欲を生み出してくれる。また、イライラしたときやカッときたときにすずらんを見ると、高揚した気分が落ち着き、おだやかな気持ちになれる。
イライラを抑え、心のバランスを整える作用あり。特に、黄色や白色、ピンクなどは心を落ち着かせてくれる。低血圧な人は、赤いチューリップを飾っておくと、朝起きやすくなる。
ラン科の香りは高ぶった気持ちを落ち着かせてくれる。また、気管支や肺のはたらきを正常化するはたらきがある。
華やかなバラには滋養強壮のはたらきがあり、疲れがたまっているときに飾るとエネルギーを受けられる。赤いバラは大脳を刺激して眠気を覚ます効果があるので、気分を高揚させたいときに、また白いバラは更年期障害や生理痛に悩む女性におすすめ。
パンジーは白、黄、紫の三色が代表的。黄色のパンジーは体を温め、食欲を増進する。白色は、気管支炎の症状を和らげる。紫のパンジーは、神経系の頭痛などに効果的
夏バテなどで循環器系や神経系が弱っているときに効果的。疲れた体にエネルギーを与え、活力をアップしてくれる。
クリスマスによく登場する花。赤く見えるのは、実は葉が変化した苞。冬、寒くてなにもする気にならず、家の中にこもりそうなとき、玄関などに飾るとエネルギーを高揚させ、生命力を強化する効果あり。
「香りの女王」とも言われるラベンダーは、その色と香りにリラックス効果があるとして有名。中枢神経を鎮静させ、ストレス、不安、プレッシャーなどから解放するパワーあり。生花としてだけでなく、ドライフラワーにして枕元に置くと、不眠症解消になる。
りんどうの青紫色は肝臓のはたらきをよくすると言われている。お酒をよく飲む人、香辛料などの刺激物が好きな人は、消化障害を起こしやすいので、りんどうを飾って肝臓のはたらきをよくしよう。
生花を使ったセラピー以外にも、人は植物によって癒されている。前述の「森林浴」や「アロマテラピー」などは、その代表的なものだ。いずれも、植物が発散する香りを嗅ぎ取り、脳への刺激を通じて精神を安定させたり、活気づけたりするものだ。
また、最近人気を集めているのが、「ハーブ」を使った癒し。ハーブは、料理や入浴などさまざまな使い方ができ、また種類も豊富で手入れが簡単なところが、誰にでも楽しめるポイントなのだ。
ハーブとは、香辛料、薬草とする草の総称。古来より食用・薬用・美容などに用いられ、生活に馴染んできたものである。
家庭でもカンタンに栽培できる種類が豊富。プランターなどに入れて日当たりのよい場所で育てよう。生のままでも使えるが、ドライハーブにしておくと長期保存ができ、便利。乾燥させるときには、花のつぼみが開く直前のものを選び、直射日光の当たらない、風通しのよい場所ですばやく乾燥させること。
参考文献:「フラワーセラピー 花療法」片桐義子著 主婦と生活社
「フラワーセラピー 心を癒す花たち」COCORO COOMPANY編・著 ビー・エヌ・エヌ
「フラワーセラピー 花の神秘 不思議なパワー」田村記子著 JDC