食品に表示されている日にちには、「賞味期限」「消費期限」「品質保持期限」など異なった表現がされています。どれも同じと思いがちですが、実は微妙に意味が違います。
安全な食品を食べたくて、食品表示をチェックする中で、一番気になるのが食品の期限表示。
「1日くらい過ぎていたって、食べても大丈夫じゃないの?」って思うこともあるし、「心配だから捨てちゃえ!」って思うことも。さて、食べても大丈夫なのだろうか?
食品に表示されている日にちには、「賞味期限」「消費期限」「品質保持期限」など異なった表現がされている。どれも同じと思いがちだが、実は微妙に意味が違うのだ。
あまり日持ちのしない、ナマモノと言われる加工食品に対して表示されるもの。生鮮食品には期限表示の義務はない。多くは5日以内に消費するべきものに対してつけられる。「購入後は冷蔵庫で保存」などの保存方法が同時に記入されている。
この日にちはギリギリではなく、多少安全策をとって期限表示を短めに設定してあるので、1日過ぎたからといってすぐ食中毒を起こすわけではないが、日にちの過ぎたものを食べて何かあれば、それは食べた人に責任があることになる。ただし、ナマモノなので傷みは早い。また、保存方法が悪ければ、消費期限以内でも悪くなることも。
この2つの意味はほぼ同じ。一般的に6日以上日持ちのする食品に使われる。保存方法も同時に書かれており、その保存方法を守った場合、おいしく食べられかつ食べきって欲しい日にち、という意味である。かなりゆとりのある期限日なので、多少過ぎても、品質は落ちるかもしれないが食べられるものが多い。
製造日から3ヵ月以上日持ちがする食品については、年月表示だけでも可。
食品表示をよく見ると、原材料のところで「保存剤」という言葉を目にする。これは食品添加物の一種で、食品を長持ちさせるために、さまざまな添加物が使われている。
ところでこの食品添加物はどのくらい種類があるのだろうか?
食品添加物には、天然物質と化学合成物質がある。化学合成物質は、健康に対して不安があるため、天然物質の使用が増加している。その数、およそ約1,000種類。また、化学合成物質は約350種類ほどある。
化学合成添加物は、現在のところ安い経費で食品を流通させるためには必要不可欠になっている。しかし、「発がん性物質」もあると問題視されているのも事実。やはりできれば添加物の入っていない食品を選びたいものだ。