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いっぱい食べよう!大豆&大豆製品

そのまま食べるという手もありますが、大豆は加工食品も豊富にあります。豆を食べるのに飽きたら、ほかの食品も食べてみましょう。大豆を使ったレシピや、家庭でできる豆腐づくりについてもご紹介します。

大豆を使った製品はいろいろ

  • ●納豆
    蒸し煮した大豆に納豆菌を植え付けて容器に入れ、適温で熟成させたもの。大豆をそのまま食べられ、しかも大豆より消化吸収がよい。発酵途中で生まれるグルタミン酸のおかげで、大豆にはないうまみ成分が納豆にはある。
  • ●豆腐
    大豆加工食品の代表。特に、豆腐を作る過程でできる豆乳は、大豆の栄養素をほとんど受け継いでいる。ちょっと固い木綿豆腐は、水分が少ない分重量当たりの栄養価は高くなり、カルシウムや鉄などのミネラル類も豊富。一方、絹ごし豆腐は、豆乳をそのまま固めるため、水溶性のビタミンB1などは木綿豆腐より多い。
  • ●生揚げ
    豆腐を揚げて加工したもの。木綿豆腐が使われている。揚げてあるため、さらに煮たり焼いたりしてもうまみが逃げず、調理しやすい食品のひとつ。
  • ●凍り豆腐
    高野豆腐とも言われる。豆腐を低温で凍らせ、解凍・脱水し、乾燥させたもの。豆腐と同様、ミネラルが豊富で、消化がいいのが特徴。
  • ●おから
    豆乳のしぼりかすだが、たんぱく質は2割ほど残っている。別名「卯の花」「雪花菜(きらず)」と呼ばれることも。
  • ●湯葉
    豆乳を温め、表面にできた黄色い皮膜を棒ですくい、乾燥させたものが湯葉。たんぱく質と脂質が凝集し、煮物や吸い物など幅広く使える。
  • ●枝豆
    加工食品ではないが、枝豆を収穫しないでおくと大豆になる。枝豆は、大豆と同様にたんぱく質が豊富で、大豆にはないビタミンCが含まれているのが特徴。

こんなレシピで食べてみよう

豆というと、五目煮などが王道。でも、もうちょっと別の食べ方をしてみたい時におすすめのレシピ。大豆の意外な味にちょっとびっくり!?

洋風に食べるには…大豆グラタン

■材料(4人分)
大豆1カップ+水3カップ、ベーコン30g、タマネギ1/2個、固形スープのもと1個、ピザ用チーズ(とろけるタイプのもの)適宜

■作り方

  • 大豆を水につけ、1晩おく。そのまま火にかけ、ふきこぼれないようにふたの間に箸をはさみ、こまめにアクを取りながら煮る。
  • 豆だけを取りだし、ひたひたの水と固形スープのもとを入れ、10分ほど煮る。
  • ベーコン、タマネギはみじん切りにし、フライパンで炒める。
  • 23を合わせて耐熱皿に入れ、上にピザ用チーズをかけてオーブンかオーブントースターでこんがりするまで焼く。

こんなコロッケ見たことある?…大豆コロッケ

■材料(4人分)
大豆(ゆで)400g、豚ひき肉 200g、タマネギ1/2個、バター大さじ1、生クリーム大さじ4、塩、こしょう、衣(小麦粉、卵、パン粉)

■作り方

  • 大豆は水気を切ってフードプロセッサーか、すり鉢ですりつぶす。
  • タマネギをみじん切りにしてバターで炒め、さらにひき肉を加えていため、塩、こしょう少々で味付けする。
  • 12を混ぜ、生クリームを加え、塩、こしょう少々で味付けし、よく混ぜる。
  • 適当な大きさの俵型にし、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけ、180度の油でからっと揚げる。

豆腐づくりにチャレンジ!

家庭で豆腐を作れば、豆乳やおからを味わうこともできる。専用の道具がなくてもボールがあればOK!

■材料
大豆300g、にがり大さじ1
※にがりとは、豆乳に加えて固める凝固剤のこと。天然にがりは、海水を煮詰めて塩の結晶を作り出す過程でできる液体で、主成分は塩化マグネシウム。自然食品店や薬局、デパートなどで手に入る。

■作り方

  • 大豆は洗って約3倍の水に1晩つけておく。
  • 大豆をミキサーにかけ、すりつぶす。つけておいた水も一緒に。
  • 大きめの鍋に水5カップを煮立てて2を入れる。煮立ってきたら、弱火で5~6分煮る。こがさないように。
  • ボールの上にガーゼを敷き、3をあけて絞る。絞ったカスがおからで汁が豆乳。
  • にがりをぬるま湯で溶かしておく。豆乳を鍋に戻し、70度前後まで温め、にがりを2~3回に分けて入れる。
  • にがりをすべて入れたら、10~15分おく。ふきんを敷いたざるにすくい入れる。
  • ふきんで全体を包み、平らな皿にのせ、800gくらいの重しをして15~30分おく。
  • ふきんを取り、できあがった豆腐をたっぷりの水に30分ほどさらしてできあがり!
公開日:2001年11月26日