自他共に認める健康オタクのトク子さん。
健康になるためならどんな労力もいとわず、情報を求めて日々東奔西走しています。
そんなトク子さんの目下の悩みがトク男さんの健康状態。昇進試験を控え、ストレスからしょっちゅうトイレにかけこむ始末。一家は、トク男さんのお腹の健康めざして一致団結です。
家族全員が健康に過ごせれば、それだけで幸せと思っています。
でも、来週の昇進試験のストレスでトク男さんがお腹をくだしてしまいました。
トク男さんの出世とお腹が大ピンチです。
うう…。
あらあら、またお父さんの腹痛が始まったわ。
来週の課長昇進試験のことを考えるたび腹の具合がどうも、うう…。
心配ごとが多くて「頭が痛い」というのはよく先生が言っているけど、「腹をくだす」なんて聞いたことないよ。
「おじいさんは、桃太郎が鬼退治に行くと聞いて、腹をくだしました」とかさ。
トク丸ったらふざけないで!お父さんは昇進試験でかなりストレスを感じているのよ!
しかしなんで、こうもストレスが腹にくるものか、うう…。
キュ~ン、キュ~ン。
たしかに、ストレスでお腹の調子が狂っちゃうのは気になるところね。
ボクにまかせて!
トク男さんがストレスを感じると下痢をする。これは、精神状態とお腹の状態が密接なつながりを持っていることを意味する。「腸は第2の脳である」とも表現されるように、人間は強いストレスを感じると大脳を刺激し、自律神経にも影響を及ぼす。自律神経は、腸のぜんどう運動をつかさどっている神経。そのため、自律神経が乱れると便秘や下痢を起こす要因となってしまうのだ。
大腸には1,000種類以上、約1兆個/cm3の腸内細菌が棲む。これらは人体に良い作用をもたらすもの、悪い作用をもたらすもの、またはいいようにも悪いようにも作用するものがあり、それぞれ善玉菌、悪玉菌、日和見菌などと呼ばれている。善玉菌の代表といえばビフィズス菌だが、人間の体はストレスを感じるとビフィズス菌が減り、悪玉菌が居座ってしまう。ストレスを感じている人の腸内は、悪玉菌の井戸端会議状態だ。そんなときは善玉菌を増やす乳酸菌飲料を摂って、腸内環境を整えよう。
なるほど。お父さんがお腹をくだすのは、悪玉菌が井戸端会議をしているからなのね。
い、井戸端会議か。そういや部長にも言われたぞ。
「トク男くん、君のその発言は井戸端会議レベルだな」ってな。
悪玉菌が多いと言われても、腸の中は目に見えないのが困りものよね。
腸がどれくらい健康かは、腸年齢を調べることでわかるそうだよ。みんなで調べてみようよ!
定年を超えていたら寂しいなぁ。
ハタチだったらどうしよう~。
腸は全身の健康状態をあらわしているってことだね。これからはもっと腸のことを気にしなくちゃ。
健康になりたけりゃ、まずは腸からってことだな。
明日からわが家は腸内監視体制に入ります。みんなでお腹を大事にして、健康になりましょう!
ワンワンワン!
一同、うなずく。