寒くてカラッと乾燥した冬はウイルスの活動が活発になる季節だ。その一方、私たちの体は鼻や喉の粘膜からの分泌が抑えられ、ウイルスを通しやすくなるので、栄養をしっかり摂ってウイルスに立ち向かいたいところ。
だが、年末年始は忘年会や大晦日、新年会など、外食の機会が多くなるシーズン。漫然と食べてばかりでは、体にも負担がかかってしまう。せっかくのごちそうなのだから、逆に味方につけて美容と健康度をアップ!定番メニューの栄養効果や食べ方を知っておこう。
外食続きが多い年末にもってこいの鍋料理。体を温めるばかりでなく、野菜が豊富で栄養バランス満点のヘルシー料理ともいえる。この時期よく食べられる3つの鍋についてみてみよう。
蕎麦にはビタミンPの一種、ルチンが豊富。ルチンは心臓病や脳血管障害、動脈硬化や高血圧を予防する効果が。ただし、水溶性ビタミンのため、ゆで汁のなかに溶けてしまうので、蕎麦湯でルチンを摂るのがおすすめ。
お正月料理を「おせち」というようになったのは江戸時代から。素材となる昆布巻、ごまめ、蓮根、こんにゃく、大根、黒豆、かずの子などには、たんぱく質、でんぷん、ミネラル、ビタミンなどがバランスよく含まれ、健胃効果や、疲労回復効果、美容効果が期待できる。
そんなおせちの中でも紅白なますは、酢を使用することによって、大根のビタミンCが破壊されるのを防ぎ、血液サラサラ効果も期待できる。にんじんのビタミンAもたっぷりでおすすめだ。
脂肪分の多い食事が気になるときは、キトサンがぴったり。カニやエビの殻、イカの骨格などに含まれるキトサンは、腸内でのコレステロール吸収を抑え、血清コレステロール濃度を低下させる。太りたくない人や動脈硬化・心臓病が心配な人にとってはもってこいだ。サプリなどで摂るのがおすすめ。
胃の不調によいのがアロエ。ただし、キダチアロエとアロエベラの2種類があり、それぞれ効能が違うので注意しよう。胃のもたれにはキダチアロエ、空腹時の胃の痛みにはアロエベラがよい。市販のサプリメントやドリンク剤なら手軽に摂れる。
外食が続くこのシーズン。栄養の偏りが気になる人も多いのでは?こんなときこそ、いつもの朝食メニューを見直そう。例えば、野菜たっぷりの味噌汁やスープ、ジュース、青汁などで手軽にビタミンやミネラルを補給してみて!
またサプリメントを利用するのもひとつの手だ。