働き盛りなどといわれる30代後半~40代前半になると、「ちょっと走っただけで息切れがする」、「一晩寝ても疲れがとれない」「お酒に弱くなった」といった症状などで加齢を実感する人も多いだろう。さらに、生活習慣病の恐怖が迫ってくるのも、この時期だ。CoQ10は、働き盛りの体を、どう応援してくれるだろう?
エネルギーの産生効率を左右するCoQ10。よく使う器官や臓器ほど、その影響は現れやすい。心臓は、その代表的な器官。現在のようにサプリメントとして一般的に知れわたる以前から、うっ血性心不全、狭心症、心筋症といった心臓病の治療・改善薬のひとつとしてCoQ10が投与されていたことからも、CoQ10の心臓機能へ影響をおよぼすことがわかる。「年のせい…」とあきらめていた動悸、息切れ、血圧異常などは、心臓のポンプ機能の低下によるものであれば、CoQ10を補給することで、復活させることもできる。
疲れがとれない、眠れない、体がだるい…このような症状が起きるのは、体内で十分にエネルギーが作れないことが、ひとつの原因。前述したように、CoQ10は体のエネルギー源をつくるのにとても重要な物質。日々のちょっとした疲労から、なかなかすっきりしない慢性的な疲労にいたるまで、体力回復に役立ってくれる。
「二日酔いしやすくなった」「飲めなくなった」という症状は、加齢を含めるいろいろな原因から肝機能が低下している証拠。臓器のエネルギーを高めてくれるCoQ10は肝臓ではアルコール分解能力の向上にも役立つ。習慣的に飲酒をする人なら、CoQ10を補給することで「二日酔いしなくなった」と実感するだろう。また、「二日酔い」状態の体は、全身的にエネルギー産生が低下し、酸化しやすい、弱り目体質になっている。お酒が好きな人は、二日酔い防止だけでなく、飲んだ後の体をケアする意味でもCoQ10を味方につけたい。
CoQ10は、細胞膜を酸化から保護したり、免疫細胞や白血球のはたらきを活性化する作用があると言われている。免疫力が低下し、風邪をひきやすかったり、治りにくかったりするとき利用してみては?
CoQ10は、水に溶けず、油に溶けやすい物質。吸収率を高めるためには、油を使った食事の最中または食後に摂る方が効率がよい。さらに、CoQ10を飲料で摂取した場合、通常のサプリメントで摂取するのに比べ、吸収が早いと言われている。ちなみに、本来体内に存在する物質のため、過剰に摂取しても副作用の心配はないといわれている。