疾患・特集

夏のストレスから体を守るなら、コレ!

夏のストレスから体を守りたいときには?【エゾウコギ】

エゾウコギ

夏の暑さや強い陽射しといったストレスに負けない体調作りには、エゾウコギを試してみたい。
エゾウコギは、朝鮮人参などと同じウコギ科の植物で、北海道やロシア、中国の寒い地域でしかとれない貴重なモノ。高麗人参と同様、昔から民間薬・漢方などに広く使われてきた植物だ。そのはたらきとしては、免疫力のアップ、精神を安定させる、ストレスに強くなる、といったことが言われている。
さらに近年では、モスクワオリンピックで金メダルを独占した旧ソ連の選手が食べていたことから、集中力を高め、反射神経をアップさせるという点でも熱い期待を寄せられているのだ。

だるさが続くときには?【ノニ】

ノニ

夏バテというほどではないけれど、なんとなく体がだるい、調子が良くない…。そんなときには、自然の治癒力を助けるとされる「ノニ」がオススメ。
ノニは、古くから南太平洋の島々で民間薬として愛用されてきた熱帯性植物のひとつ。レモンの約5倍ともいわれるビタミンCをはじめ、細胞を活性化して体の免疫力を高めるとされるゼロニンなどの成分を含み、内側から徐々に体調を整えてくれるだろう。

生活に一工夫・涼感ライフ!

さまざまなサプリがあって夏バテからの脱出にチカラを貸してくれる現代だが、サプリはもとよりクスリではない。あくまでも食品の一種であり、頼り過ぎは禁物。そこで、生活面での夏バテ対策もご紹介しよう。サプリと組み合わせて、この夏を健やかに乗り切ろう。

能動汗腺を鍛える

軽い運動や半身浴で、積極的に汗をかこう。ときどき汗をかくことで能動汗腺の退化が抑えられ、体温調節システムを強化していくことができる。また、暑さにカラダが慣れると少し体温があがっただけで汗が噴き出し、カラダが体温調節を開始。体温の上昇を抑えられるので、体力も消耗しにくくなる。汗の塩分濃度が下がり、日射病などの誘因となる塩分不足に陥りにくくなるといったメリットもある。

家でもクールビズ・ライフ

クールビズの話題とともに、通気性に富んだウェアや涼しく感じられる衣服など、機能的な素材もぞくぞく登場。こうしたものを活かして、家でも環境にやさしい28℃冷房をキープ。夏バテに拍車をかける冷房の効かせ過ぎを抑えよう。

アロマテラピーで涼感&快眠

香りで環境ストレスをやわらげ、夏バテを回復しやすくする方法もある。試してみるとよいかも。

  • だるいとき/ローズマリーやペパーミントの香り
  • 不眠ぎみのとき/ラベンダーやオレンジの香り
  • 食欲が出ないとき/レモンなどの柑橘系の香り

食事で涼しく体力アップ

ヒンヤリ冷たいものがごちそうの季節。栄養豊富な食材を使ったおみそ汁を冷蔵庫で冷やして食べたり、ミョウガを効かせて香りや歯触りのシャキシャキ感で食欲を増したり…。ちょっとした食材選びと一工夫で、のどごしよく、栄養バランスの良い食事を摂るようにしよう。また、夏の体は塩分不足になりがちなので、水分を摂るときは塩分の補給も意識しよう。

コラム:打ち水は、もてなしの心づくし

打ち水

環境への配慮から、エアコンの、ひいては電気の節約のために推進されている「打ち水」。実際に、庭や道路に、1平方メートルあたり約1リットルの打ち水をするだけで、気温が約2度下がり、電力の消費量は約4%も節約できるという試算があるのだ。

この打ち水が日本で定着したのは江戸時代といわれている。しかも、その当時の打ち水は、単に「涼」をとるためばかりでなく、大切なお客様を迎える礼節作法だったともいわれる。お客様を歓迎する気持ちの表れでもあったのだ。
また、水への信仰は日本でも古くからあり、「清め」の意味でも広く使われてきた。その伝統は今なお残る、神社の手水に見ることができる。

水を打った道や庭は、見ているだけでも涼やかな気分になれるもの。夏バテしたカラダを、気持ちから立ち直らせるためにも、ひと役買いそうだ。ただし、むやみやたらと水道水を使っては、これもまた環境に優しくない。お風呂の残り湯などを利用して、打ち水を楽しもう。