疾患・特集

大豆ペプチドでココロも軽くなる?

脳をリラックスさせるはたらきがあるかも!?

大豆ペプチドには、脳をリラックスさせるはたらきがあるかもしれないという、研究も行われている。残念ながら、詳しいメカニズムはまだ解明されていないが、少しその研究を紹介してみよう。

酸素化ヘモグロビンを抑える

ある実験で、健康な成人男子10人に、大豆ペプチドを摂取したうえで暗算などの作業をしてもらった。すると、前頭部に通常は見られない現象が起こった。それは、「酸素化ヘモグロビン」の濃度があまり上がらない――というものだった。酸素化ヘモグロビンとは、酸素と結合したヘモグロビンのこと。そもそも、脳は活動するとはたらいた部分の血流が増加し、酸素化ヘモグロビンが増えるもの。被験者たちは暗算をおこなって、脳が疲れているはずなのに、その痕跡が見られなかったのである。

脳のアルファ波が高まる

脳のアルファ波が高まる

別の実験では、大豆ペプチドの摂取後、リラックス状態で高まる脳のアルファ波が高まったと報告されている。朝、夕方に大豆ペプチドを摂った場合のリラックス状態を調べたところ、スッキリとしたリラックス効果をもたらしてくれたようだ。しかも、朝、摂った場合はリラックスしつつも頭がすっきりすると感じた人が多く、夕方に摂った場合はリラックス感がアップする一方、疲労が軽くなる傾向が見られたそう。

ストレスにはたらきかける

脳のアルファ波が高まる

大豆ペプチドには、ストレスにはたらきかける作用もあるという報告もある。また、気分がイライラしている人にも効果的に作用するともいえるかも。

コラム:ペプチドはどんな食品に含まれている?

じつは大豆ペプチドは、納豆、味噌、醤油などの大豆発酵食品などにも含まれている。だが、含有量はごくわずか。
また、大豆そのものや豆乳、豆腐などには含まれていないので、大豆ペプチドを含む機能性食品や飲料を利用するのもよいだろう。
ただし、大豆ペプチドだけを摂ったところで、健康効果は望めない。当然ながら、食生活や運動習慣など、ライフスタイル全体を見直すことも大切だ。大豆ペプチドでがっちりサポートしながら、健康づくりを心がけよう!