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肥満解消のキホンは「代謝アップ食」にあり!

代謝をアップさせる栄養素をご紹介。代謝アップに欠かせないたんぱく質、クエン酸、ビタミンB群、カプサイシンを摂って、脂肪を効率的に燃焼させよう。

「たんぱく質」をしっかり摂って代謝アップ!

なぜダイエットにたんぱく質の補給が必要なのか

たんぱく質の比率をあげるとダイエットに効果的だ。それはたんぱく質を構成するアルギニン、リジン、プロリン、フェニルアラニンの4つのアミノ酸が脂肪分解酵素リパーゼを活性化し、体脂肪を燃焼しやすくしてくれるから。しかも、体に必要な筋肉を減らす心配がないので、基礎代謝量を維持しやすくリバウンドをしにくいという利点もある。

脂身の多い肉などの高たんぱく食品は控えめに

毎日の食事内容をたんぱく質中心にするのは大切だが、高たんぱく食品には脂肪が多く含まれているものが多いので注意したい。とくに肉は脂肪が多くカロリーも高いので、食べ過ぎるとダイエットには逆効果。肉を選ぶときには、脂肪の多いカルビやスペアリブなどは避け、赤身の多いものを選ぼう。調理方法も油をあまり使わない網焼きや煮物などに。

ダイエット向きの高たんぱく食品を食べよう

ダイエットにおすすめの高たんぱく食品はどんな食材だろう。答えは、大豆や魚介類、ナッツ類、鶏肉など。納豆のダイエット効果が一時期話題になったが、これはたんぱく質を多く含んだ大豆パワーのおかげなのだ。しかし、納豆を食べるとどうしてもご飯が進んでしまうのが難点。炭水化物は控えめに、ご飯のおかわりはしないよう頑張ろう。

■ダイエットに効果的な高たんぱく食品

  • 納豆
  • サケの白子
  • 牛乳
  • 豆味噌
  • ナッツ類
  • チーズ
  • 湯葉
  • 鰹節
  • 鶏卵
  • 高野豆腐
  • 鶏肉 など

豆腐 ナッツ類 牛乳

たんぱく質よりも吸収がいいアミノ酸

最近、「アミノ酸ダイエット」という言葉をよく耳にする。これはアミノ酸をたくさん摂ることで、エネルギーの燃焼を高めるというダイエット方法。アミノ酸はたんぱく質を構成する最小の成分なので、たんぱく質を含んだ食品をたくさん摂ることが、アミノ酸ダイエットの基本。しかし、食品から十分な量を摂ろうとすると、食品の量も多くなり、その結果カロリーが増えてしまう可能性がある。

そこで、アミノ酸ダイエットに欠かせないのがサプリメントの役割。食品では吸収されにくいアミノ酸も、サプリメントで摂ると効率的にすばやく吸収される。日常の食事でも高たんぱく食品を多めに摂ることを心がけ、アミノ酸のサプリメントを補助的に利用するのが賢い方法。

代謝アップ栄養素はこんなにある!

■糖質をどんどん燃やす「クエン酸」

クエン酸には、糖質や体脂肪を効率よく燃焼する効果があるため、ぜひ積極的に利用したい。
梅干、レモン、もろみ酢など

■代謝促進に欠かせないビタミン「ビタミンB群」

ビタミンB群には代謝を助けるはたらきがあり、3大栄養素であるたんぱく質、炭水化物、脂質の燃焼効率をアップする。
豚肉、鶏肉など

■脂肪燃焼を活発にする「カプサイシン」

唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを摂るとエネルギー代謝が高まり、筋肉や肝臓にたまったグリコーゲンが分解され、体脂肪の燃焼も促進される。少量でもすぐに体が熱くなるため、体脂肪が燃焼している感じがする。

代謝アップダイエットは、運動と組み合わせることが大切!

食品によって代謝を促進し、体脂肪や糖質を効率的に燃焼させるダイエットは、現実的で負担なく続けられるのが魅力。しかし、ダイエット効果を高めるためには、やはり運動との組み合わせを忘れてはならない。筋肉運動を行うことで基礎代謝量をアップさせ、ウォーキングやエアロビクスなどの有酸素運動で体脂肪を効率的に燃焼させること。ダイエットはあくまでも、食事と運動の両輪によってはじめてうまくいくということを忘れないでおこう!

太りにくいカラダをつくるには、たんぱく質をきちんと食べてしっかりとした筋肉をつくること。でも、運動をどれだけがんばっても、体脂肪を燃やすときの火つけ役となる炭水化物が不足していれば、なかなか効率はあがりません。炭水化物の量が不足していると、たんぱく質がカラダをうごかすエネルギーとして燃やされてしまうからです。
だから朝食にお米などの炭水化物をとることは、とても大事なこと。一日のスタートとして、体に火をつけるにあたいします。そしてその炎の中では、体脂肪が一日中、燃やされ続けるのです。炭水化物をあまりに制限することは、代謝の低下を招くので要注意。