原因別にみる眼精疲労として、環境によるものを、原因と対策、おすすめサプリまで特集。さらに、気になる眼精疲労と頭痛や肩こり、胃痛の関係もご紹介します。
メガネやコンタクトがきちんと眼に合っていて、糖尿病などの病気の影響もなければ環境による眼精疲労が考えられる。現在、最も増えているのが、このタイプの眼精疲労だろう。
環境といってもそれは実にさまざま。会社でのOA機器の置き方から空調、家でのパソコン環境にテレビや読書をするときの姿勢…。ひとつずつチェックしていく必要がある。
基本のポイントをおさえるだけでも、かなり眼の疲れ方は少なくなるはず。また、よく言われることだが、パソコン作業などは40分ほど続けたら15~20分くらい休むのがベスト。どうしても周囲の目が気になって休めないときは、トイレに立ったりコピーを取りに行ったりお茶を煎れたり…。机の上の書類を整理するだけでも、眼にとってはしばしの休養になる。要は、視点をディスプレイに釘づけにしないことが大切なのだ。ちょっとだけでも視点を切り替えて上手に眼を癒していこう。
また、温かいタオルを眼の上にのせるホットパックも疲れた眼には効果的だ。
眼に良いといわれる定番のサプリメント。イタリアやフランスでは、眼精疲労や近視用の医薬品として認められている。即効性があるとも言われ、摂って2~4時間後には効果が出はじめると言われる。
別名「眼のビタミン」ともいわれ、角膜や網膜と、それらを保護する粘膜を活性化させるはたらきがある。眼がショボショボする、遠くがかすむといった症状の人は特に積極的に摂りたいもの。不足すると、視力が低下したり、暗い所で見えにくくなる「鳥目」になることもある。
パソコンに携帯電話、テレビ…。いくら眼のためとはいえ、それらとまったく縁を切って生活することは不可能と言っていいだろう。しかも現在のところ、眼精疲労の治療法は確立されているとは言い難い。そのため、せっかく眼精疲労が完治して眼の疲れから解放されたとしても、すぐにまた再発する可能性が高いのだ。
眼精疲労を予防し、健康な眼を維持していくには、一人ひとりが眼精疲労を自覚し、意識的に眼をいたわり、疲れをセーブしていくことが重要なカギとなるのだ。「たかが疲れ眼」などと侮ることなく、日々ケアしていこう!
眼精疲労を訴える人の多くは、頭痛や肩こり、胃痛も同時に感じているという。これはむしろ当然の話。試しに、誰かのメガネを借りて文字を見てみよう。とても読む気になれないはずだ。眼精疲労に陥った目は、多かれ少なかれ、こうした見えにくい状況に置かれているのだ。
こうした見えにくい状況にあっても、人はそう簡単に仕事を中断することはないため、本人が意識する・しないにかかわらず、眼のストレスは積もり積もっていく。そして、少しずつストレスに弱い器官・胃をむしばんでいく。これが胃痛だ。
頭痛は脳のストレス症状と言えるだろう。眼精疲労によってピンぼけ気味になった画像が膨大に送られてくるのだから、脳にとってはストレス以外の何モノでもない。ぼやけた画像を一生懸命に処理し続け、疲れきった状態としてシグナルされるのが頭痛なのだ。
これに対して肩こりは、肩と眼の神経領域が一緒であるために起こると言われている。つまり、眼の緊張が肩へと伝わり、肩まで緊張してこってしまう。
いずれも眼精疲労が緩和されれば、それに伴ってやわらぐもの。眼精疲労というモトを絶つ意識で、解消に努めよう。