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気をつけて!こんなことが「頭痛」の原因

何気ない生活習慣のなかにも頭痛を引き起こす原因がいくつかあります。また、同じ行動でも頭痛タイプによって問題なかったり禁止だったり異なります。命にかかわる「怖い頭痛」についても知っておきましょう。

気をつけて!こんなことが「頭痛」の原因

寝過ぎも頭痛の原因

普段何気なく暮らしているさまざまなシーンにも頭痛の原因が潜んでいます。あなたのライフスタイルをもう一度見直してみませんか?

  • ●バタバタしちゃってご飯抜き!
    空腹は頭痛を起こしやすくすると考えられています。朝ご飯抜きは片頭痛のもとと覚えておきましょう。
  • ●パソコンに長時間向かうことが多い
    同じ姿勢をとり続けることで、緊張型頭痛になりやすいようです。ときどきストレッチをしたり、遠くをながめたりしましょう。
  • ●人ごみの中によく出かける
    騒音・香水やタバコの匂い、暑さ、強い光などで片頭痛を誘発しやすいようです。ショッピングなどは混雑を避けるようにしましょう。また、空腹も影響するので出先でも食事はきちんととること。
  • ●寝不足&寝過ぎ
    片頭痛が起こりやすいようです。ウィークエンドなどに限ってズキンズキンと痛み出す「週末頭痛」の原因のひとつでもあります。
  • ●眼の使いすぎ、眼鏡があわない
    眼の周りの筋肉に余計なストレスをかけてしまうと緊張型頭痛の原因にもなります。目の酷使などにも気をつけるようにしましょう。

頭痛タイプ別、こんな場合どうする!?

頭痛のタイプによって、同じシーンでも「OK」と「NG」に分かれることもあります。知っておけば頭痛を悪化させず、早く改善させることができます。

緊張型頭痛

お風呂 OK 血行がよくなって、筋肉のコリがとれれば頭痛もラクになります。
お酒 OK 血行がよくなるため、痛みも軽減します。
マッサージ OK 後頭部から肩にかけてマッサージするとラクになるようです。
カラオケ OK ストレス発散が頭痛解消につながります。

片頭痛

お風呂 NG 血管が拡張してしまい、痛みが増してしまいます。痛みがおこりそうな時はさっとシャワーで済ませて早めに寝てしまいましょう。
お酒 NG 血管が拡張してしまうので、体調の悪いときはなるべく控えましょう。特に赤ワインやポートワインは頭痛を起こしやすいと言われています。自分の体に合う飲み物と適量を知っておきましょう。
マッサージ OK こめかみをマッサージするとラクになるようです。
カラオケ NG 騒音や汚れた空気は片頭痛のもとになります。

群発頭痛

お風呂 NG 痛みが起こる時期には長湯が痛みの引き金になることがあります。
お酒 NG 群発期(痛みがある間)は絶対禁酒です!群発期を過ぎれば飲んでも問題ありません。

これも立派な頭痛…日常で出会う「プチ頭痛」たち

「慢性頭痛」とまではいかないけれど、日々の暮らしの中で起こるちょっとした頭痛。あなたも心当たりはありませんか?

  • ●運動したとき
    水泳、テニスなど激しい運動をしたときに頭痛が起こることがあります。準備運動をきちんとすること、痛みが数時間続く場合は鎮痛薬を飲むとよいでしょう。はじめて起こった場合や激しい痛みのときは念のため専門医の受診を。
  • ●かき氷を食べているとき
    別名「アイスクリーム頭痛」。冷たい!という口の中の刺激は三叉神経を伝って脳に伝達されるが、前頭部に痛みがあると間違えて伝達されてしまったため起こると考えられています。まったく無害なのでご安心を。
  • ●飛行機の離着陸とき
    飛行機の下降時に副鼻腔の圧の変化が起こり、痛みが発生します。また離着陸のときの鼓膜にかかる圧の変化で耳が痛み、頭痛が起こることもあります。この症状が強い場合は一度耳鼻科の診察を受けることをおすすめします。
  • ●お酒を飲んだ後
    二日酔いで頭が痛い場合、脱水や低血糖、アルコールの分解成分・アセトアルデヒドなどの作用によって頭痛が起こると考えられていますが詳細は不明です。こうした頭痛の場合、電解質やビタミンが含まれた飲み物を多く摂ることをおすすめします。鎮痛薬を枕もとに用意しておくことと、カフェインがある程度効果があるのでお茶やコーヒーを飲むのもよいでしょう。ただし飲みすぎて胃が荒れないように注意してください。

効果的な薬の飲み方&病院の行き方

薬をいつ飲む?

痛みをやわらげるためには薬の飲み方にもコツがあります。痛み始めたら早めに鎮痛薬(市販のものでOK)を飲むのがポイント。鎮痛薬が効かないという人は、飲むタイミングが遅すぎる場合が多いようです。

病院にいつ行く?

あなたが頭痛持ちなら、一度「頭痛外来」を訪れてみてはいかがでしょうか?最近は頭痛を専門に扱う頭痛外来を設けている病院も増えています。頭痛外来では痛みの診断や頭痛の種類にあわせた治療をきちんとしてくれますので、鎮痛剤だけ渡されて帰されてしまうということもありません。
また、バットで殴られたような突然の痛みや言語障害、発熱、痙攣などを伴ういつもと違う急激な頭痛のときは大至急、脳神経外科・神経内科に行くこと。くも膜下出血や脳出血、髄膜炎の恐れもある「怖い頭痛」の可能性が高いからです。命にかかわる「怖い頭痛」のサイン、絶対に見落とさないようにしましょう。

公開日:2002/07/08更新日:2018/04/16