疾患・特集

体脂肪を減らしたいけど、くじけそうになったら

肥満が難しい病気である原因のひとつが、体脂肪を減らすのに失敗・リバウンドしやすいことだ。しかし体脂肪を減らすというのは、これまで自分が培ってきた食習慣・食文化を変えたり、生きる基本=基礎代謝を変えて「違う体になる」のだから、何度も失敗するのは、むしろ当たり前。その失敗をしたとき、一体どこに原因があったのか、きちんと考えて次に活かそう!

なんとなく止めてしまった…

忙しい日常では、おそらくこの理由が一番多いかもしれない。しかも、その奥にある本当の原因をつきとめるのが一番難しい。自分でもなぜだか、よくわからないからだ。しかしひとつには、そもそも始めたキッカケが、テレビや雑誌などのダイエット・健康特集を見て「なんとなく気分や勢いが高まった」からではないだろうか?
「その気になった」までは良かったが、 きちんとした計画や目標なしに始めれば、失敗する可能性は高い。もう一度、本当に自分がしたかったことは何なのか、きちんと確認してみよう!

苦しくて続けられない

確かに体脂肪を減らすのは苦しいこともある。食べられないのも、運動するのも苦しい。そして「食べられない」と思うこと自体が苦しい。ならば、いま一度、次の方法を試してみよう!

●食事のメニューを見直す

例えば「おやつは食べない」と決めたとする。もともと食べない人から見れば、なんてことないかもしれないが、それまで習慣だった本人からすると、これはかなり高いハードルだ。失敗しても仕方がない。ならば次は、めいっぱいハードルを低くして「1週間に1回は食べない」から始めてみる。それができたら、次は2回と増やしていく。あるいは「夕飯を低カロリーにする」など、別の方法に切り替える。しかもいろいろやろうとせず、とりあえずひとつのことから始めていこう

●まずは「趣味」を増やす

ストレスで食べる。暇だと口寂しくて食べる。この場合は「食」に代わるストレス解消方法や、「つい」食べ物に手がのびる時間を減らしていくために、夢中になれることを作ろう!いや、むしろ先に、趣味を見つけてから、食事を変えることをおすすめする。趣味は、苦しいとき、あなたを支えてくれるはず。
運動の場合も、先に「外に出てやりたいこと」を決めよう。ウォーキングは手軽で素晴らしい健康方法だが、ただそれだけを目標にしていては続かない。運動そのものが好きじゃないタイプなら、外出してできる趣味を見つけ、目的地まで歩くなどする。昔から運動そのものは好きならば、始めたい種目を選んでみよう。

効果が出ない

原因のひとつに「やり方が間違っている」というのが考えられる。本人は「ちゃんとカロリーを控えている」と思っていても、夜食を止めていなかったりすることもある。また結果をあせり過ぎていないだろうか?目に見える成果が出るまでには、1ヵ月~数ヵ月かかるのが当たり前と思って取り組むことが大切。もしかすると、そうやってすぐに効果を求める考え方が、逆に「もう止めた!」とすぐに諦めてしまう結果につながっているかも。そうならないためにも、記録を必ずつけたい。記録してみると、自分で思いこんでいることが、客観視できる。そして、その記録を見て「ここまで続けてこられた」という自信を持って、もう少し続けてみよう!今まで築いてきた記録、ここで途切れさせてしまってはもったいない!

協力者が見つからない

これはなかなか厳しいこと。「どーせ無理でしょ?」という感じだろうか?あるいは、失敗したときのあなたの挫折感を心配し、始めから「チャレンジしなくても良いんじゃない?」という、あまり良くない意味の「親切」なのかも…?ならば、具体的な協力は置いておいて、チャレンジ中にちょっとストレスがたまってしまったときの「ストレス解消役」をやってもらおう!直接、食事や運動改善の話をするのではなく、イライラしてるなと思ったときに、他愛もない話を聞いてもらう。これだけでも結構、気分転換になる。そうして頑張っていれば、いつか必ず協力してくれるようになる。
また、ひとり暮らしの人は、こんなときこそインターネット!ダイエットに失敗している人は、世の中にいっぱいいる。きっと、良き「先輩」や「同士」が見つかるはず?