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あなたも本当は肥満かも?自分の肥満度を知ろう!(体脂肪計編)

本当の自分を知るのはちょっと怖いですね。でも、肥満は外見だけでは判断できないもの。放置すると肥満症やさまざまな合併症を引き起こす危険もあります。日々自分の体脂肪率を測定し認識することは簡単な肥満予防法です。4つのポイントに注意し、実践してみましょう。

体脂肪計は、どうやって測っているの?

体の中の脂肪は、ほとんど電気を通しません。一方、脂肪のぞいた筋肉や血液などは、電気を通す水分やたんぱく質を一定の割合で含んでいます。そこで、人体に影響のないわずかな電流を流し、脂肪が電気を通さないために起こる電気抵抗の強さを測り、体脂肪率を計算するのが体脂肪計です。体脂肪が多いと、当然、電気抵抗は大きくなります。

体脂肪率・測定方法のポイント

体脂肪計は、体重計とは違い高度な測定・計算をするもの。測り方がザツでは、せっかくの測定も台無しとなってしまいます。上手に測って、肥満の予防・改善に役立てましょう。

数値に一喜一憂しない

体脂肪は、長い眼で経過を見ていくことが何より大切です。体重計のように「3kg減った!」と喜ぶようなものではありません。そもそも体脂肪率は正確な測定が難しいもので、数値は多少変動しやすく、従って数値が下がったからといって喜ぶのはまだ早いようです。たまたまそのとき正確に測れなかっただけで、実際、体の中の脂肪率は変わってなかったということも考えられるからです。だからこそ、毎日測って長い眼で見る必要があります。

「同じ計器」で!

市販されている体脂肪計については、いろいろな計測方法のものがあります。
これは、体脂肪の計測の難しさゆえですが、その多くはインピーダンス法(体内を電流が通る際の抵抗値を参考に算出する方法)を取り入れています。
しかしその中でも指で測るものから、手で測るもの、体重計の様に上に乗るもの、さらに手も使って計測するものがあり、それぞれ計測値には差が出ます。だから各機器によって、標準体脂肪率も違います。「会社の健康診断結果と家での計測値が違う!」なんて場合も驚かずに、それぞれの計器に示されている標準値を参考にしましょう。健康管理に利用するのであれば、一つの機種を特定し、継続的に使うようにしましょう!

「同じ時間・健康状態」で!

朝起きたとき「顔がむくんでいるなぁ」と思うことはありませんか?体の中の水分の分布は変化しやすいもの。また、胃の中に脂肪たっぷりの食事や飲み物が残っていては、正しく測定できません。さらに、血液の流れにも大きく左右されるため、激しい運動後も禁物です。毎日の変化を見るには、決まった時間、 同じ体の状態で計測を続けるようにしましょう。また、計測に適した時間帯は機種によって異なるのでよくチェックしましょう。

■計測に適した時間帯の一例

「正しい姿勢」で!

体の中の電気抵抗を正しく測るためには「姿勢」も大切です。測り方が正しくないと、せっかくの測定も台無しになってしまいます。この「姿勢」についても測定機器よって異なりますが、以下に一例を挙げます。

姿勢の注意点

  • ●素手・素足で
  • ●できるだけ薄着で
  • ●立つ位置や握り部分は電極にきちんと触れること
  • ●脚踏みしない

体脂肪率の測定結果を判定してみよう

肥満度 男性(%) 女性(%)
やせ~ 9.9~ 19.9
標準10.0 ~ 19.920.0 ~ 29.9
軽肥満20.0 ~ 24.930.0 ~ 34.9
肥満25.0 ~ 35.0 ~

出典:「ナショナル体脂肪体重計」取り扱い説明書

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