高血圧という病気は、あまりにも一般的になりすぎてしまったため「年をとれば誰でもなるもの」という印象があるかもしれません。ですが、高血圧は、ある日、突然死をもたらす病気を引き起こす恐ろしい病気です。
高血圧という病気は、あまりにも一般的になりすぎてしまったため「年をとれば誰でもなるもの」という印象が強いかもしれません。そのため、「がんなどと違って高血圧で死ぬことはない」と思いがちです。しかし、実は高血圧によって死に至ることもあります。
このグラフの通り、日本人の死因のうち、がんに次ぐ心疾患、脳血管疾患はいずれも高血圧によってもたらされることが多いようです。
高血圧が恐ろしいのは、気配を感じさせずに静かに忍び寄り、ある日、突然死をもたらす病気を引き起こすという点にあります。
高血圧は中程度まで進んでいても、それをハッキリと教えてくれる自覚症状というものは何もありません。むしろ高血圧体質の人の方が活動的で頑張りのきくことが多く、まさか自分がある日、倒れるなど思いもしません。けれども一度発病すると、脳血管疾患や心疾患は命取りになりやすいため、サイレントキラー(沈黙の殺人者)と呼ばれています。運良く一命をとりとめたとしても、長いリハビリが必要になったり、寝たきりになったりすることがあります。