甘いもの、特に砂糖は虫歯の大きな原因となります。虫歯予防のためには避けたい砂糖ですが、そうはいってもおいしく食べたいもの。「甘いもの」の危険と付き合い方をまとめました。
「あまい」は「うまい」
「うまい」の語源が「あまい」であるように、人間にとって甘みは魅惑の味です。しかし「甘み」、特に砂糖は虫歯の大きな原因となります。その危険な食べ方や、生活習慣を次に挙げました。
- ●だらだら食べている
常にアメやお菓子、ジュースなど、何か口に入っている状態です。虫歯菌に「ずっとはたらいてていいよ」と言っているようなものです。
- ●甘いものが好き
砂糖の絶対量が多いほど、虫歯になりやすくなります。
- ●甘い飲み物が好き
ジュースなどは液体なので、歯につかないから虫歯にはならないと思っていませんか?次に挙げるグラフの通り、その考えは間違いです。
- ●酔っ払って寝込んでしまう
虫歯菌が一番がんばるのは、夜寝ているときです。しかもカクテルなど砂糖の含まれるものを飲んだり、肉じゃがなど一見「甘く」はないものの、やはり砂糖を使ったつまみを食べれば、とても危険です。
甘い飲み物危険!
砂糖液10mlで口をゆすいだ時の歯垢phの変化
このグラフの通り、砂糖を含んだ飲み物は、虫歯の原因となります。しかもほとんどの炭酸清涼飲料は10%程度の砂糖が含まれています。
飲み物別、含まれる砂糖の量は、とても多いのです。
甘いものはこうして食べよう!
やっぱり食べたい「甘いもの」!ならば、虫歯の危険を上手に避けて、おいしく食べましょう。
- ●まずは量より回数を減らそう
時間を決め、食べる時は一気に食べましょう。だらだら食べるよりダイエットにもなります。そして食べ終えたら、歯に感謝して歯みがきをしましょう。
- ●「砂糖」に注意する
虫歯の原因となるのは「砂糖」です。ならば、それ以外の甘味料を使用したものを食べましょう。キシリトールなどの「糖アルコール」の仲間は虫歯の原因になりにくいようです。
- ●飲みものは、お茶などにする
お茶にはタンニン、フッ素など、虫歯になりにくくしてくれる成分が入っています。ダイエットにも良いでしょう。とにかく砂糖の入った飲み物をできるだけ避け、もし飲む場合は一気に飲んで歯をみがくこと。1日に1~2本以上は飲まないようにしましょう。
- ●寝る前には必ず歯みがき
酔っている時の歯みがきは、なかなかツライもの。まずは、そこまで泥酔しないのが基本!「朝みがけばいいや」では遅すぎると肝に銘じてておきましょう。お酒そのものも、虫歯になりやすくするものです。