人間が生きていくためになくてはならない。けれど増えすぎると万病の素になる中性脂肪。どのくらいになると危険ラインなのでしょうか?近年ではBMIが簡単に判定できる方法として最も使われています。あなたも自分の中性脂肪がたまり過ぎていないか測ってみましょう。
皆さんご存知の通り、「肥満」は中性脂肪がたまり過ぎた状態のことです。そこで、一番簡単な目安になるのが自分の肥満度を計算してみる方法になります。最近よく使われているのがこれから紹介する「BMI(Body Mass Index)方式」です。
BMI | 肥満度判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重(やせ) |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
肥満度のチェックはいかがでしたか?ただ、このチェックでは筋肉モリモリの運動選手が肥満になってしまったりする欠点があります。その一方で、見た目はやせていても筋肉の代わりに脂肪がいっぱいという 「隠れ肥満」も増えているようです。そこで、もっと正確を期したい人は「体脂肪率」をチェックするとよいでしょう。 体脂肪率による肥満度の判定基準は次のようになっています。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
軽度肥満 | 20%以上 | 30%以上 |
中等度肥満 | 25%以上 | 35%以上 |
重度肥満 | 30%以上 | 40%以上 |
中性脂肪は体のどの部分に貯まっていくのでしょうか。人によって個人差がありますが、大きく以下の2つのタイプに分けられます。
腹部を中心に脂肪が蓄積するタイプ(男性型肥満ともいわれます)
お腹から下半身にかけて脂肪が蓄積するタイプ(女性型肥満ともいわれます)
どっちもどっちであまり嬉しくないスタイルですが、生活習慣病に近いのはリンゴ型。あなたはどちらのタイプか「ウエスト÷ヒップ」で計算してみましょう。男性は1.0以上、女性は0.9以上だとリンゴ型肥満だと考えられます。
リンゴ型肥満はさらに「お腹の皮の下に脂肪が蓄積するタイプ」と「内臓の周囲に脂肪が蓄積するタイプ」に分けられます。危険なのは後者の方。これは、「内臓脂肪型肥満」とも言いますが、インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM)や高脂血症などの脂質異常、高血圧症との関連が深い肥満なのです。
また、肥満度が低く、 肥満と判定されなくても脂肪蓄積の仕方により、内臓脂肪が多い「かくれ肥満」の人もいます。内蔵脂肪型肥満かどうかは、腹部CTスキャンによって判定されます。