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うつ病は「なまけ病」ではない!こんなタイプは要注意

生真面目で責任感が強い人が陥りやすいうつ病。最悪の場合、軽い初期や回復期に発作的に自殺してしまうこともあります。どのようなことに注意するとよいのでしょうか。

うつ病は「なまけ病」ではない!

うつ病は、誰でもかかる可能性がある病気です。症状としては憂うつ感、無気力・無関心・無感動、強い疲労感、集中力・思考力・判断力の低下、不安、焦り、睡眠障害、食欲・性欲の低下などが挙げられます。
その無気力ぶりを家庭や職場で「アイツはなまけ者になった!」と理解してもらえないこともありますが、決して「なまけ病」ではありません。むしろ、心のなかで「キチンとしなくては!」と本人も思っている場合がほとんどで、周りが叱咤激励すると逆効果となることもあります。

こんなタイプが要注意!

生真面目な人は要注意

生真面目、徹底主義で凝り性、几帳面、正直、正義感が強い、責任感・義務感が強い、趣味に乏しい、人情深くいつも他人に気を配る、相手の気持ちに敏感、「場」を大事にして人に同調する、「~ねばならない」とよく思う。

こうしたタイプはうつ病になりやすいと言われていますが、職場ではありがたい存在のため、その考え方や行動を上司・同僚などに肯定され続けることが多く、「心の病」の原因にもなるということを見逃しやすいようです。

注意しなくてはならないこと

真面目で几帳面、他人に気も配るので「良い性格なんだから問題ないじゃない?」と思われがちですが、仮にうつ病に陥ってしまうと、最悪の場合、発作的に自殺する可能性があります。しかもこうしたことは、病の重い時期より、むしろ軽い初期や回復期に起こりやすく、自殺者の多くがうつ病であるとも言われています。未遂に終わった人の話を聞くと「自分でも何故そうしたのか分からない」と答えるほど、うつ病という病は、時に人を支配します。
自分や大切な人が「うつ病かな?」と思えたら、まずは専門医に診てもらうよう常日頃から心得ておきましょう。

アルコール依存症の原因はうつ病だった?

うつ病の人は、同時にアルコール依存症にも陥ってるケースもあるようです。それは、うつのための不安や焦りを解消しようとして、ついお酒に頼ってしまうから。しかし数々の歌にもある通り、悲しい時に飲む酒は決して人を明るくはしてくれません。より悲しさが増すだけです。
うつの時に飲む酒も、うつを消してはくれません。しかも、うつ病の人はアルコールの効きが悪いことが多く、酒量も増えやすくなります。もしすでに抗不安薬を処方されていて、それが効かないと感じるのであれば、別の薬に変えてもらえないか医師に相談をしましょう。
全面禁酒すべし!というわけではありませんが、お酒は安定剤にはならないことを胆に命じておくとよいでしょう。

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