疾患・特集

こんなアナタにはこのビタミン!

自分に何が足りないビタミンがわからなければ、対策も立てられません。ケース別に摂りたいビタミンをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

「生活スタイル別」不足しがちなビタミン

●外食やインスタント食品が多い

ビタミンB1
外食などはどうしてもめん・パンといった糖質の多いものになりがちです。糖質が多いということは、それをエネルギーに変えるビタミンB1が大量に必要になるということになります。

●甘いものや清涼飲料水が好き

ビタミンB1
糖の代謝にはビタミンB1が必要不可欠です。

●生活が不規則で睡眠不足気味

ビタミンB1、ビタミンB2
不規則な生活でたまった疲労を回復するには、食べたものを効率よくエネルギーに変えることが大切です。B1は糖質を、B2は脂肪をエネルギーに変えるために必要となります。

●ダイエット中

ビタミンB1、B2、B6、 B12(とくにB2とB12)
蓄積された脂肪をエネルギーとして活用し、新陳代謝を盛んにするはたらきがあります。

●たばこを吸う

ビタミンC、ビタミンA
たばこを吸うと体内のビタミンCが破壊されます。Aは粘膜保護のためです。

●お酒好き

ビタミンB1、ビタミンC
B1はアルコールの代謝に必要な栄養素です。Cはアルコール分解途中に生じる悪酔い物質アセトアルデヒドを減らす効果があります。

「悩み別」不足しがちなビタミン

●ストレスがたまっている

ビタミンC
ストレスを解消するために、副腎が副腎皮質ホルモンを大量生産して対抗しようとします。ビタミンCはこのホルモンをつくるときに大量に使われます。

●シミ・ソバカス

ビタミンC、ビタミンE
予防のためには、メラニンの発生を抑えるCが効果的です。できてしまったシミをとるには、Eを摂りましょう。毛細血管を広げて血流をよくし、真皮の新陳代謝をよくして細胞の入れ替わりを活発にします。

●シワ・肌荒れ

ビタミンA、ビタミンE
Aは肌をみずみずしく張りのあるものにするコラーゲンの生成に関与しています。Eは血行をよくし、皮膚の新陳代謝を活発にします。

●便秘

ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1
Cは一種の副作用として大量に摂ると便が柔らかくなったり下痢を起こします。Eも同様です。B1は腸のはたらきを活発にします。

●口臭が気になる(消化不良によるもの)

ビタミンB群、ビタミンC
B群には整腸作用があります。Cには胃腸の中の有害菌を殺す作用があります。

●前日の疲れがとれない

ビタミンB1
体内に蓄積された疲労物質を分解してくれます。脳のはたらきもよくなり、神経疲労の軽減にも役立ちます。

●風邪をひきやすい

ビタミンC、ビタミンA
Cは風邪のウイルスの核酸を破壊してウイルスを殺すなどの作用があります。Aは鼻やのどの粘膜を丈夫にします。

●肩こりがひどい

ビタミンB1、ビタミンC
目からくる肩こりには、神経の情報伝達をスムーズにして目の疲れを和らげるB1を摂りましょう。ストレスによって筋肉に疲労物質がたまった場合には、疲労物質の分解を早めるCが効果的です。

●抜け毛・枝毛がひどい

ビタミンE
髪の老化は酸化が原因です。Eのもつ抗酸化作用が髪の毛の酸化を防ぎ、ツヤのある美しい髪を守ります。

「行動別」不足しがちなビタミン

●二日酔い

ビタミンB群(とくにB1)、ビタミンC
肝臓のはたらきを活発にし、アセトアルデヒドを早く排出します。

●パソコンによる疲れ目

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC
健康な目を維持するためには、Aが不可欠です。B1やCは水晶体の酸化・老化を防ぐ作用があります。

●海外出張で時差ボケに悩む

ビタミンB12、ビタミンC
時差ボケの原因は、体内時計と現地の生活時間との間のギャップにあります。B12はこの体内時計を生活時間に合わせるのに役立ちます。海外でのストレス解消に役立つビタミンCとあわせて摂ると効果的です。